手漕ぎ大西洋大まかなストーリの途中ですが、リアルタイムでブロガーにお会いしました

 このところ手漕ぎ大西洋横断を大まかにまとめているところです。リアルタイムではアルバニアに来ています。そこで思わず2組のブロガーとお会いしたので書き残しております。

 2組というのは1人は自転車長期旅行者の方で、もう一組は夫婦の方です。

アルバニアってどこ?

 まずアルバニアってどこ?と思われる方が多いと思われますので、アルバニアの地図は下に掲載しました。

 

 アルバニアはアドリア海に面した、ギリシャの北部、モンテネグロの南にある人口およそ280万人、広島県と同じくらいの人口の国です。

 首都はティラナです。実はアルバニアは2007年にも自転車で通過している国なのです。当時の日記は
あぶねぇつーの

 今回アルバニアを再訪して驚いたのは、その目覚ましい発展ぶりでした。以前の日記にも書いてありますが、ティラナの街角には日中からギラギラした人が多かったのですが、今回は全くそんなことを感じず、ヨーロッパの一国という印象を受けました。また物価の上昇も衝撃的で、以前は物価の安い国というイメージがあったのですが、今回はそんなことは感じず、モノによってはユーロ圏よりも高いという感じです。

 この首都のティラナで先述のブロガーさんにお会いしました。

 まずは一人目からです。

自転車旅行者の茶壷さん

 ティラナでお会いした一人目は茶壷さんという方で、自転車でおよそ9年世界を回られている方です。

 「茶壷」というのはハンドルネーム、つまりブログ用の名前で本名ではありません。茶壷さんは北米から南米にかけて自転車で走り、更にアフリカも走行しているいわゆるチャリダー(自転車旅行者の方)。

 以前からツイッターをフォローしていてツイートを見ては「よく走られている方」というイメージがありました。

ちなみに私も自転車を移動に使いますが、かなりの怠け者で、街については休憩、滞在というのを繰り返して一向に進みません。近年においては自転車はあまり使わず電車バス、進まないであれば飛行機もありという、自転車旅行者を名乗れないほどの堕落ぶりです。

 一方、茶壷さんのツィートを見ると毎日自転車でどこかを走っていて、峠を越えたり湖や街を背景に自転車との写真が移り変わっていくのが分かります。

 茶壷さんはツィートを公開されているのでここに掲載させてもらいます。

 という具合に毎日自転車で移動しているのが伝わってきます。

 この茶壷さんがアルバニアのティラナに到着したというツィートをされていたので、「もしかしてお時間ありますか」とメッセージをしてみました。

 茶壷さんは中南米を長距離走行されているので、これから走る予定の私としては是非お話を聞きたかったのです。

 連絡をしたところ茶壷さんも直ぐに返信してくれて、この度お会いすることになったわけです。

 第一印象は短髪で日焼けをしていてまさに走り込んでいる自転車旅行者とうい印象を受けました。

【写真】アルバニアのティラナにて茶壷さんと

茶壷さんとお会いして

 自転車旅行者というのは違うルートを走っていても共通点が多くて「そうそう、そういうことあります」みたいなとても楽しいのです。

 次の町までたどり着けずに途中で雨が降ってきたとか、テントを張る場所をどうやって選ぶか、急坂はどうするかなどなど話は尽きません。

 長距離移動していると自転車のパーツの破損も避けられません、そういった時はどうするかみたいな話も興味深かったです。

 聞きたかった中南米の自転車旅行なのですが、危険な地帯には近づかないようにということです。また自転車旅行者が襲われる地域があるのでそういったところを迂回していくのがよいという話も聞きました。

 ビールを飲みながらアルバニア料理のタブ・コシなどを食べてあっという間に時間が過ぎていきました。

 茶壷さんは自転車でもよく走行されていますが、ブログの更新もマメにされています。興味のある方は下のリンクから茶壷さんのサイトに飛べます。ものすごい文章量と情報量なので最初から読むとかなり読み応えがあります。

自転車時々世界一周

【写真】アルバニアの伝統料理タブ・コシ

石澤夫婦と

 次にお会いしたのが石澤夫婦です。タイトルにもありますが石澤夫婦とは「ついに」という感じでお会いできました。

 まだまだブログというプラットフォームができる前の2005年に日本を出発された夫婦です。

 当時は今の様にソーシャルネットワークSNSというのもミクシィと呼ばれるのがあったくらいで、旅行をしながらブログを更新している人というのはとても稀だったのです。

 つまり一旦旅行に出ると、旅先でどういった状況になっているか?というのはブログで発信しているものを見る以外になかったわけです。

 現在はツイッター、インスタグラム、テックトックなどソーシャルメディアが確立され、世界のどこでもネットがあれば簡単に現状を写真や動画で伝えることができます。

 話を戻すとそういったソーシャルネットワークがない時代は渡航先から発信する人は当然少なかったわけです。その時代ネットを通じて「面白い夫婦がいるな~」と見ていたのが石澤夫婦のサイトだったわけです。

あまりに昔過ぎて定かでありませんが、石澤夫婦を知ったきっかけはその昔ヤフーにはカテゴリー別にサイトを分けたページがあり、リアルタイムで旅行されている人というページで知った気がします。

 石澤夫婦のブログを見ていただくと分かりますが、出発は2005年。もちろんスマートフォンもWIFIもSIMもない時代です。そのころからどうにかこうにか旅先からブログを更新されていたわけです。自分も更新頻度は低かったですがボチボチ更新していたでその頃の苦労が分かります。

元祖リモートワーカー

 更に加えて石澤夫婦は当時からリモートで日本と仕事をしていたというのがインパクトがありました。当時はブログ(ホームページ)アップロードでも大変なのに今でいうリモートワークも渡航先で行っていたというがものすごいです。

今でこそリモートワークやノマドと言った言葉を耳にしますが、石澤夫婦はそれを既に10年以上前から実行し続けていたわけですから驚きです。

 コンピューターの性能はもちろん今のスマフォに負けそうなハードディスク容量、遅いネット回線、重たい機器、持ちの悪いバッテリーこれらの条件下でリモートワークを行っていたというのは信じられないようなことです。

 旅先で様々な旅行者にお会いしてきましたが、もはや石澤夫婦がバックパッカー界または海外旅行者のリモートワーク始祖といってもよいかもしれません。
 

ついにリアル対面

 石澤夫婦ともやはりアルバニアのティラナでお会いすることになりました。茶壷さんが去ってからおよそ一週間後に石澤夫婦もティラナに来られるというので直ぐにお会いすることに。

 石澤夫婦とは旧ツイッター今はXのスペースというおしゃべり場のようなところでお話をしてもらったのが、今年7月30日。その時に石澤夫婦はボスニアで、私はイタリアだったのでもしかしたらタイミングでどこかでお会いできるかもというような話をしていました。それがまさに今回のアルバニアというわけです。

 

 11月も中旬を過ぎてすっかり日が短くなり、早々に暗くなった街を待ち合わせの場所に行きます。到着2分前でしたが既に石澤夫婦はおられてました。そこから近くのピザ屋へ。余談ですがアルバニアはイタリアの影響を受けていてピザ屋が多かったりイタリア語が通じたりします。

 スペースで話ただけなのですが、そのままとても喋りやすい石澤夫婦。序盤は私が何やら大西洋横断の話をずっと話してしまい話過ぎて反省です。

 そこからは石澤夫婦のこれまでのルートやここからの予定など。それから共通の友人の話。懐かしい人の名前がよく出てきて、あの人は今、みたいな話に花が咲きます。また当時のインターネット環境の酷さみたいなのも面白かったです。電話ジャックとコンピューターを接続してネットをするみたいな、データーの保存は「CDを焼く」という言葉を久しぶりに思い出しました。

 また特に印象に残っているのが石澤夫婦が宿の管理人をしている時にやって来た旅行者の話などなど。

 そんな面白話をまとめた石澤夫婦は書籍も発売されています。

 ピザ屋を後にして、近くのローカルのお店に入ってもう一杯となり夜が更けていきました。

【写真】ティラナのローカルレストランで乾杯

 石澤夫婦はティラナに数日滞在予定とのことなので近々第2回の予定です。

 石澤夫婦のブログも2005年からほぼ休まずに更新されています。茶壷さん同様にお勧めのブログです。

旅々、沈々。

長期旅行者あるあるかもですが

 今回アルバニアでお会いした2組の旅行者。どちらも長期旅行の方なのですが、話していてとても柔軟な印象を受けました。

全くの自論なのですが、日本国外では日本と同様に事が進まないことが多い、そういった中での何とかやりくりをして、時には理不尽この上ないことも体験しそれでもまだ旅の途中にいるというこは、そういったことに対応してきた、つまり世界の何でもありを許容できている方々なのではないかと思いました。

というところで今日もオチもなく終了です。

<関連リンク>
偶然の再会
来訪者はバスカー
日本人チャリダー
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