2015年度のエベレスト春季は登頂者がゼロになるそうである。
理由は4月25日にマグニチュード7.5の巨大地震がネパール中央部で起こり、この地震により大規模な雪崩がエベレストベースキャンプ上部で発生、キャンプ1へのルートを破壊。ベースキャンプでは18名の死者を出す惨事となった。
世界最高峰のエベレストは中国(チベット)側とネパール側から登山が可能。
<参考リンク>
【エベレスト登山】簡単説明。山登りしない人でも分かるエベレスト登山。
中国側(チベット側)は
中国政府は地震を受けてすぐにチベット側からのエベレスト登山を中止。
これにより中国側からの登頂者はゼロになった。
<参考リンク>
チベット側の登山中止を伝えるニュース(英語)
ネパール側は
ネパール側は政府は続行を示唆するも、ルートをつくるシェルパ隊が拒否し、実際の登山は終了となった。
2014年度もそれまでで史上最悪といわれた雪崩が発生したが、チベット側からの登山は続行、ネパール側からもヘリコプターで標高6300m付近まで飛び、そこから登頂したという中国人の女性登山家がいた。
しかし本年度はチベット側は政府により中止、ネパール側もルートが作れないために中止となった模様。
さらりヘリコプターで登頂しようと試みる登山家もいないようだ。
<参考リンク>
【エベレスト登山】登山再開は一転2015年度の登山は中止か。
エベレストの登頂者が出ないのは40年以上ぶり
このため2015年度春季は登頂者がゼロとなる。エベレストの登頂者がゼロだったのは1974年以来、41年ぶりのこととなる。
2014年度の雪崩事故を受け、翌2015年度のネパール側登山者は過去最高の357人だった。
まとめ
このところ不幸にも2年連続で災害に見舞われたエベレスト。
2015年は中国、ネパール側からの登山が中止。春季の登頂者はゼロとなった。
地震によりネパールの観光業は大きな打撃を受けるとされているが、こと2016年のエベレスト登山にはさらに多くの登山者が見込まれるという。
いかなる事態が発生してもーエベレストが世界一の高峰である限り、登山者を惹きつけて止まないというわけである。
<関連リンク>
Will Everest’s Climbing Circus Slow Down After Disasters?(英語)
エベレスト商業登山、考え直すとき
Mt. Everest Will Not Be Climbed for First Time Since 1974
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