2020年春季のエベレスト登山は中国側、ネパール側ともに政府が登山の中止を発表しました。
これにより2020年にエベレスト登山を予定していた人々が2021年に延期し参加する可能性があります。
従って2021年度のエベレスト登山は例年よりも混雑が見込まれます。
追記:この記事を書いたのは2020年6月です。2021年1月の時点でも新型コロナウィルスの世界的感染が改善されず、2021年のエベレスト登山は許可されるか不明の状態です。
→2021年春季エベレスト登山はどうなるか?
2020年エベレスト登山中止
2020年のエベレスト登山は新型コロナウィルスの世界的流行のために中国、ネパール側とも中止となりました。
3月11日には中国側が中止を決定、3月12日にネパール側が中止を決定しました。
登山なのになぜ中止?と思われるかもしれませんが、エベレスト登山の場合、ベースキャンプで長時間を大人数で共同生活するので万が一新型コロナウィルスが流行した場合、非常に危険です。
詳しくは
→2020年度エベレスト登山はなぜ中止になったのか?ベースキャンプ3密とは
エベレスト登山者は毎年増加傾向
ここ3年のエベレスト登山者と登頂者数の記録は毎年更新されて、2019年には1シーズン最多となる876人が登頂しています。
年 度 | エベレスト登頂者数 |
2017年 | 648人 |
2018年 | 807人 |
2019年 | 876人 |
2019年ネパール側では381の登山許可証を出しています。
年々増加するエベレスト登山者数に対して、高所での渋滞が懸念されいます。
ネパール政府は一時、登山者数の規制を導入する方針をしましましたが、2020年現在実施はされていません。
登山中止の場合許可証は延長される
今までのエベレスト登山では何度か登山中止の事態が発生しています。
2000年代に入ってからは
2014年のアイスフォールの雪崩による登山中止。
また翌
2015年にはネパール震災にり登山が中止されました。
エベレストに登るには高額な入山料を払い、登山許可を取得する必要があります。
この登山許可はエベレストの登頂できても、できなくてもベースキャンプより上部の登山を行うのであれば必ず取得しなければならないものです。
ネパール側と中国側では料金がことなりますが、いずれも100万円以上します。
やむをえぬ理由で政府が登山中止を決定した場合、この許可証は年を跨いで延長されるようです。
例えば2015年の地震による登山中止では許可証の延期が2年間になったとされています。
つまり、2020年度のエベレスト登山中止も、政府による発令なので許可証が延長されていると考えられます。
まとめ
以上の状況を考慮すると、2021年のエベレスト登山は、年々の増加傾向に2020年に許可を取得して登山できなかった登山者がエベレストを目指す可能性があります。
簡単に増加数+延長組がエベレスト登山を目指すとなると今までにない混雑があるかもしれません。
昨年2019年に876人が登頂した年もエベレスト上部、特にデスゾーンと呼ばれるエリアでの深刻な渋滞が報告されています。
仮に2021年、更に多くの登山者が登頂を目指すとなると更なる渋滞が心配されます。
今回は以上です。
<関連リンク>
2021年春季エベレスト登山はどうなるか?
2020年エベレスト登山費用を詳細にみる、公募隊に含まれる費用
2020年エベレスト春の登山は中止の可能性が高い
2018年 エベレスト登山概要、登頂者数、死亡、新記録など
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。
@bikeandmagicさんをフォロー