2018年に引き続き2019年も1シーズンの登頂者数が記録となりました。
2018年は807人だったのが、2019年には更に70人多い876人が登頂しました。
今回は2019年のエベレスト登山概要です。英語のウィキペディであるMount Everestを参考にしています。
概要
先に述べた通り2019年のエベレスト登頂者数はエベレスト登山史上最多の876人を記録しました。
2000年代に入ってからのエベレスト登山者数の増加は勢いを増し、ここ数年では更に増加率が高くなっています。
死者は平均7人でしたが、2019年には11名が亡くなっています。
エベレスト最多登頂記録更新
2019年にはエベレスト最多登頂記録が更新されました。
登山ガイドのカミ・リタは1週間のうちにエベレストに2回登頂しました。彼にとっては23回目と24回目の登頂となり世界記録の更新となります。
カミ・リタが最初にエベレストに登頂したのは1994年で、エベレスト以外にもK2やローツェにも登頂経験があります。
死者は11名
2019年度は5月23日までに7名がなくなっています。
今年は好天の機会が短く、その間に多くの登山者が詰めかけたので更なる混雑になったということです。
中国側ではオースリア人の登山者が転落死したとのこと。
また5月26日までに死者の合計が10人となりました。
5月28日には11人になり、一人の登山者が行方不明となりました。
2019年はエベレスト登山の死者が多い年となった、理由の一つにエベレスト山頂付近の混雑があげられており、今後中国、ネパール政府とも何らかの規制を導入するかもしれないとのことです。
すべての登山は5月31日をもって終了となりました。
渋滞が問題になりつつある
2019年のエベレスト登山は2018年ほど天候に恵まれなかったため、風が弱く、山頂を狙える時期が短かった。
そのために例年に比べて山頂付近の渋滞がひどい状態になったという話です。
11名の死者のうち4名は渋滞が要因といわれています。
afp通信のニュースによると
山頂から下りるのに20分待たなければならず、中には数時間足止めを食らった登山者もいたという(
参考:サイト)
ニュースでも記述されていますが、標高8000mを超える「デスゾーン」での渋滞は命がけです。
少しでもデスゾーンでの滞在時間を減らさなければならないのに、多くの人が動けずにとどまるということは非常に危険です。
このエベレストの渋滞は何年も前から指摘されていましたが、改善されるどころか、年々登山者が増加するので問題が深刻になっていく一方に見えます。
2020年は新型コロナ禍のため中国、ネパールともエベレスト登山を中止しました。
2021年エベレスト登山が再開されると、またより多くの人が挑戦する可能性もあります。
今後、中国、ネパール政府とも山頂付近の渋滞問題の解決策を考えねば、より大きな被害がでるかもしれません。
<関連リンク>
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