2014年エベレスト史上最悪の雪崩、2015年ネパール大震災と2年連続登山が中止となったエベレスト。
ネパール政府がエベレストに登山経験による制限をかけるという話もある、2016年のエベレスト登山はどうなるだろうか。
今回はそんなエベレスト登山の基地(ベース)となるベースキャンプの様子を写真で紹介。
ベースキャンプとは
その名の通りエベレスト登山を行うに当たっての基本的な生活ゾーン。
登山をするのに生活ゾーンが必要なの?という疑問が浮かんでくるが、エベレスト登山のように8000mを超えるような高峰は高所に体を慣らす、高度順応が必要なため滞在時間が長くなる。
ネパール側から登るエベレストの場合、およそ標高5300mの開けた場所にベースキャンプを作り、登山期間中はここが家、ホームとして生活する。
ベースキャンプまではトレッキングと呼ばれ山歩きの装備で行くことができる。
またベースキャンプより上部に進む場合は入山料を支払わねばならない。
エベレストの登山期には多くのテント
エベレストの登山時期は年に2回。春と秋、具体的には4月5月および9月10月。
積雪量や天候の安定具合から登頂率が高い、春が最も人気のシーズンになっている。
この時期エベレストベースキャンプには世界中からエベレストを目指す登山隊があつまり、数多くのテントが張られる。。
近年では春には200張り以上のテントがベースキャンプに設置されている。
さらに拡大すると、多くのテントが張られているのが分かる。
大小さまざまなテントには役割がある
テントというと2,3人が滞在できる小さいものをイメージするが、ベースキャンプには様々な大きさのテントが張られる。
そしてそれぞれに役目がある。
・メステント
隊員が集合し登山計画や話し合いをするテント。大きさも大きく20人くらいの人が入れるものもある。
また隊員が談笑したりくつろぐことができるのもこのテント。隊によってはここで食事もする。
・キッチンテント
食堂にあたるテント。ベースキャンプ滞在は長くなるので食事を作る場所が必要、料理専門のシェルパがいる。
ここにはガスコンロや食材が置かれている。
・個人テント
個人の部屋に当たる小さいテントです。隊員が寝起きをする個人的なテント。
ベースキャンプに滞在中は隊員の部屋となる。
大きさは2,3人用の小さいテント。
・トイレテント
文字通りトイレのテント。もちろん水洗式ではなく汲み取り式。正確にはトイレの下に大きなウケ入れがあり。
その器が一杯になったらそれをベースキャンプから下の村に運んでもらう。
・シャワーテント
登山中はそれほどマメにシャワーを浴びることはできないが、このシャワーテントでシャワーを浴びることができる。
正確には暖めたお湯を体にかけて洗うといった感じになる。
トイレテント同様に縦長の小さいテントである。
・ドクターテント
エベレスト登山期間中は下部の村から医者が出張してきて、ここに滞在してくれている。何か起きた時に非常に心強い。
キッチンテント同様に大きいテント。
食事
食事はキッチンテントで作ってもらえるので温かいものが食べられる。
基本的には所属している隊の国の料理になります。
例えば日本人主体の隊であれば、日本の料理に近いもの、お米やお味噌しる、レトルトものなど。
ヨーロッパの人が多い隊では、パスタやポテトなど。以下簡単な例である
・朝
コーヒーや簡単なパンやゆで卵など。
・昼
パスタなど
・夜
パスタやポテト、お肉など。
気温など
ベースキャンプは標高5300m前後なので、3776mの富士山よりも高く、日が沈むとかなり冷え込む。
4月の日中は10度前後まで上昇することもあるが、日没後はマイナス5度になることもある。
エベレスト登山のシーズン4月から5月は多くのテントが張られるが、それ以外の時期は荒涼とした岩と氷の世界である。
今回は以上。
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