2014年4月29日(火)16時27分配信ニュースに
なすび、エベレスト「下山」を報告 登頂断念に「残念で悔しくてつらいです」
というタイトルでなすび氏の下山が報告された。
その報告の中で
「ネパール政府としては、犠牲者の方々の死を悼みつつも、登山の続行を示唆しているのですが、実は犠牲になってしまったシェルパ3名の遺体が引き上げられず、これから登山を続けるに当たって、そこの部分を通過する事に大きく意見の対立が生じてしまっているとの事」と事情を説明。
と述べている。前記事ではシェルパがルート工作をしなければ誰ができるのだろうか?という一文を掲載したが、現地の状況はそれ以上に複雑そうである。シェルパの中にも「登山続行派」と「中止派」がいたことがうかがえる。
特にシェルパの人々は信心深い人が多い。それは登山を始める前にからなず「プジャ」と呼ばれるお祈りを行うことからもうかがえる。そういったシェルパ族の人は犠牲者に対する慰霊の念が強いのだろう。
また、なすび氏の発言からも分かるとおり「ネパール政府は登山の続行を示唆している」とのことだが、シェルパを抜きにルートが工作できるかというのも大きな疑問でもあった。
結果、雪崩に巻き込まれた者への慰霊、そしてシェルパ達の登山見送りは2014年のネパール側エベレスト登山をすべて中止するのに十分な理由になった。
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