【エベレスト登山】「エベレストに登りたい」と考えたらどうするか。

 エベレスト初登頂がなされた1953年頃に比べれると今日エベレスト登山はそれほど難しいものでなくなってきている。

 当時は国を挙げて登山の精鋭を募り、隊を組織してエベレストの頂を狙うという本当に限られたごく一部の登山家にしか登頂のチャンスはなかった。しかし現代の状況は当時と大きく異なる。

 ひとえに初登頂から60年を向かえ、登山ルートの研究がされ、その経験が蓄積されている。また登山道具をはじめ、天候予想、通信機器の発達がより登山の難易度を下げているといってもよいだろう。

 また1990年代からは商業登山と呼ばれる登山方法も確立され、個人でエベレストに登頂したいと思っている人たちもチャンスが得られるようになった。

 そして今回は「エベレストに登りたい」と思ったら何をどう準備したらよいかということを考えてみた。

【写真】エベレスト山頂付近はデスゾーンと呼ばれる。
【写真】エベレスト山頂付近はデスゾーンと呼ばれる。

まずは費用、日程を知る

 「エベレストに登りたい」と思ったらまず第一に正確な費用と日程を知る必要がある。

 今日エベレスト登山は数多くの登山組織会社によって行われている。これらの会社は毎年エベレストの登山費用を決めているので、これらの会社に費用や日程を訪ねることにより得られる。

 「どこにそんな会社があるのか?」と多くの方が思われるだろう。一昔前だったら電話帳で会社を探し、住所伝えて郵送してもらうという方法しかなかったが、現代にはインターネットがある。

 検索エンジンで
「エベレスト」「公募登山隊」と検索すると日本公募隊を募集している会社が表示される。

 会社によって価格は上下があり、また登山隊に所属するための登山経験を求められることもあるので注意。

日程はほぼ一緒で毎年4月から6月の間にエベレストの登山は春季登山は行われる。春季は登頂率が高く、公募隊登山の殆どは春季に行われる。

 こういった会社のエベレスト公募隊のページを見ると時期や概算が出ている。また掲載されていなければ、「お問い合わせ」などから「エベレスト登山の詳細」を教えてもらおう。

 また英語に抵抗がなければ海外の登山組織会社もインターネットで見つけることができる。この場合、資料請求などのやりとりはすべて英語になる。
 英語の場合キーワードは「Everest」「expeditions」で検索するとすぐに数社を見つけられるだろう。

 (余談ではあるがこういった登山組織会社でも最も安価になるのはネパールの登山会社である)

 これによりエベレスト登山に必要な費用、そして期間を正確に把握することができる。

ツアー代以外にかかる費用がある

 2015年現在日本で申し込む場合はおおむね700万円~1000万円ではないかと推測。

 これらはあくまでもツアー代である。すなわち

・日本の空港からネパールの空港までの往復運賃、

・ネパール滞在費用、

・エベレストベースキャンプまでの荷物運びなど。

・エベレストベースキャンプ滞在、酸素ボンベなど

・登山サポート、山頂まで。

ということになる。これ以外に費用がかさむのが

登山装備品である。エベレストのような超高所登山になると装備もトレッキングシューズとティシャツというわけにはいかない。

 それなりに軽量で、寒さに強いよい装備が必要となる。この装備の費用をツアー料金以外に考えなくてはならない。

 通常は登山組織会社に問い合わせるとどのような装備が必要になってくるかを教えてくれる。

時期、期間は?

 公募隊の参加料金は会社によりそれぞれ異なるが、登山時期と期間はほぼ一緒であるといってよい。

 そのため毎年春季はベースキャンプに数多くの公募隊が集まるのである。

 登頂時期もほぼ同一になる。そのために山頂付近での渋滞が問題になるほどだ。

 登山開始時期は毎年4月上旬から中旬であり、登頂時期は5月の中旬から下旬となっている。

 つまりエベレストに登ろうと考えたら4週から6週間、少なくともこれだけのまとまった休暇、日程が必要になる。

 

費用と日程にめどがついたら

 費用と日程が決まればエベレスト登山がいよいよ具体的になってくる。だがそれだけではエベレストの登山は難しい。

 公募隊に申し込む前に、(恐らく登山組織会社から質問されると思うが)高所対応できる体質か?体力は十分か?という問いがあるはず。

 なぜならエベレスト登山をするには体を高所に慣らす高度順応が必ず必要であるから。仮に高所が苦手な体質である場合、エベレスト登山は難しくなる。

 また体力的に山頂まで到達できる見込みがない場合も登山は難しい。

 体力の場合は運動を続けることにより補うことができるが、高度対応できない体質の方の改善はあまり期待できない。

 どのくらいの体力が必要かというのはやはり登山組織会社が提示してくるのでそれに見合った体力を身につけたい。

申し込み完了したら後は隊の指示にしたがうのみ

 費用、日程のめどがつき、エベレスト登山公募隊に参加したら、後は隊のリーダーの指示に従いながら登山を進めて行くのみである。

まとめると

 一昔前に比べるとエベレスト登山の門はずっと広くなっている。

 「エベレストに登ってみたい」と思ったら

 登山会社を見つけて「資料請求」をしてみよう。エベレスト登山がグッと現実味を帯びてくるだろう。

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