ビエンチャンに近づくに連れ、田が減り、民家が多くなる。

やはり、一国の首都ともなると巨大都市なのだろうと、自転車を漕いでいると、どこまで行っても街が見つからない。そのまま漕いでいると、再び民家の間隔が広がってきた
「あれ、ビエンチャンは?」
地元の人に声をかける。
「ビエンチャン?」
すると今来た方向を指差すのだ。
「えっ、通り過ぎたのか?」
通過した場所を思い出すが、街が見える所はなかった。「変だな」と引き返す。少々戻り、また道行く人に
「ビエンチャン?」
と訪ねると、今度の人は今いる地面を指し示す。「ここだ」の意味だ。
「えっ、ここ!?」
驚いた事に今いるここがビエンチャンだったのだ。
確かにそう言われると、交通量も国境からここまで来るのに比べると車やバイクがやや多くなった。しかしややだ、ホンの少し。一国の首都ともなれば、車やバイクがひっきりなしに走り、建物が密集しているイメージがある。しかしここにはそのどちらもない。

ここが首都ビエンチャンか、通ってきたタイの地方都市の方がよっぽど大きい。
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山村
再びの中国
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