いよいよカトマンドゥを離れる日がやって来た。
ここでお世話になった人はあまりに多く、、出発の前々から少しずつ訪ねて感謝の気持ちを伝えた。
特に私を滞在させてくれたプラカスさんアツコさん夫婦には感謝してもし足りないくらいだ。
この「ご恩はいつかきっとお返しします」と古典的な台詞だが気持ちを込めて伝える。
よく出入りしていたスディールさんが経営するアティティツアーズに顔を出す、タメル地区では旅行者とも仲良くなり、出発の話をすると見送り来てくれる人達がいた。そんな中スディールさんが
「カトマンドゥを出ると実家の前を通るからそこまで自転車で行こうかな」
と言い出した。カトマンドゥからおおよそ30kmだそうだ。
「荷物がなければ30kmなんてあっという間ですよ」
と私が言うと
「じゃ行ってみましょうか!」
スディールさんは即決、一緒に行くことが決まった。その話を聞いていた旅行者達が
「私も、僕も」
と加わり最終的に6人でスディールさんの実家まで向かうことになった。幸い自転車はアティティツアーズ貸し出用のがあったので、直ぐに準備が整う。
慣れ親しんだ街でも「去る」という思いで走り出すと、見慣れた町並み、風景が妙に新鮮に見えてくる。
それは「しばらくは戻っては来れない」という覚悟が、街の姿を心に焼き付けようとするからだ。
次にカトマンドゥに戻ってくるのはいつだろうか。
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