ヒョウが降る

既に標高500mを超えている、気温は若干涼しく感じるが、日差しは相変わらず強い。

長時間休まずに太陽の下にいるとかなりの疲労になる。町の外れ湧き水が湧き出しているところがありそこででひげを剃る。

町を抜け出たところで雲行きが怪しい、雷の音がする。ひと雨来そうだったので町を抜けたが町に戻る、山道の何もないところで雨に降られたら厄介だ。戻る途中で雨が降りだした。近くのバルに駆け込み、壁にかかっているメニューを見て、生ハムサンドイッチ3.5ユーロを頼んだ。

サンドイッチは大当たりで3.5ユーロにしては大きくてボリュームがある。サンドイッチを夢中で食べていると、外から聞こえる雨の音がやたらに大きくなった。

店内にいた、おじさん達が窓の方に歩み寄り、窓の外を眺めて「ほぇえ~」と言う声を上げている。「どうしたんだろう?」と不思議に思い、食べかけのサンドイッチをお皿に置いて私も入り口に近づいた。

入り口のガラス戸の向こうに見えたのはやたらにハッキリとした雨粒だった。地面を見ると白い粒が散乱している、外に出て近づいて見る。

「ヒョウか!」

ハッキリと見えたのは雨粒じゃなく、ヒョウだったのだ。ヒョウがものすごい勢いで降っている、だから音が異常に大きいのだ。落ちてくるヒョウの粒は10円玉位のものまである、車が通るとその天井がへこむのじゃないかと思うほど「バチバチバチ」すさまじい音がする。ヒョウが振るのはこの地方でも珍しいらしく、おじさん達は「ああだ、こうだ」とヒョウを見ながら談義をしている。

山道に入って、遮蔽するものが何もなかったら、このヒョウの直撃を受けていただろう。街に戻ったのは我ながら良い判断だ。

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