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06海抜0mからエベレスト編

  • 2005年6月20日

手のひら

カトマンドゥに到着してあっという間に数日が過ぎた。 雪崩や滑落の恐怖に怯えることも、天気予報を聞いて一喜一憂することもない、あの薄い空気の中での記憶が […]

  • 2005年6月10日

初夏の風

 エベレストのベースキャンプを出発してから一週間が経つが、相変わらず山の中を歩いている。 自転車を止めた場所を目指している。薄い空気の中で登山して痩せ […]

  • 2005年6月1日

疲労感

山頂は完全に雪で覆われている。 広さにして3畳くらい、そして「タルチョ」と呼ばれるチベット仏教の旗が雪面に刺さり、強風になびいている。 赤、青、黄、緑 […]

  • 2005年5月31日

終着点

もう稜線の先には何も見えない、何も存在しているものはない。 あるのはからっぽの青い空だけだ。 稜線の終わりに色とりどりの旗が見え、それが風になびいてい […]

  • 2005年5月30日

サウスコル

 岩場を進んで行くとテントが見え始めた、サウスコルにある標高8000mのキャンプ4だ。  サウスコルに着いたが我がチームのテントは無く、これから作るの […]

  • 2005年5月27日

ジョセフの決断

5月27日からの好天に合わせ、キャンプ2まで登ことになった。 今年は良い天候に恵まれず登山期が大幅に遅れていた。 春が終わりを告げると、外気温が一気に […]

  • 2005年5月25日

スティーブ下山

エベレストの春の登山期は4月5月であり6月はない。 なぜなら6月に入ると気温が上昇し、アイスフォール氷塊の崩壊が活発になるからだ。  5月でさえ氷壁の […]

  • 2005年5月21日

一度きりのチャンス

交錯する天気予報を絞り、アタックする日が決まった。 19日から23日まで良い天気が続きそうだとの天気予報が多かったので、私達の隊もその情報に乗り出発す […]

  • 2005年5月14日

退屈な日々

好天を待つ日々は退屈だ。 ベースキャンプには電気はきていない。発電機を持ち込む隊もあるが、発電機を動かすにもも燃料が必要で、結局のところ節約が大事にな […]

  • 2005年5月12日

天候待ち

高度順応の行程を何とかこなし、一旦、高度の低いペンボチェまで降りて数日を過ごした。 さらに3000m台のタンボチェまで降りると、あたりは青々と木々が茂 […]