この節約旅行では旅行者にしきりにSIMフリースマートフォンを勧めているが、そもそもSIMフリーとはどういうことなのか?何がそんなによいのか?
簡単にいうと海外で使われている携帯の契約方法のひとつ。日本では
携帯電話を買う場合は携帯会社と契約を結ばねばならない。つまり携帯電話を持つと必ずdocomo、SoftbankかAuなどと契約を結ぶことになる。
通信契約を結ぶことにより、通話時間や基本料金が決まり月々の支払いが発生する。これが日本では一般的な携帯電話の入手の仕方である。
一方
海外では
携帯電話の本体と通信会社が完全に分離している。
つまり携帯電話を買ってもそれは携帯電話の本体だけであり、電話機のみである。
車に例えるとガソリンの入っていない車体本体だけのようなものである。これだけでは折角の車も動かない。
そこでガソリンを別途購入するわけである。
携帯電話でいうならばこれがSIM。
つまりTOYOTAやHONDAは車を製造販売するのだが、それだけでは車は動かない。ESSOやらシェルなどのガソリンスタンドでガソリンを購入しなければならないということである。
簡単にまとめると
車の例で
日本では車体とガソリンをセットにして販売している。しかもガソリンを入れ替えようとしてもタンクの入り口には鍵がかかっていて取り外せないといったところ。
海外では車体とガソリンが別々に売られている。
車体を購入してから、自分の好みに合わせたガソリンを別途買い求めるというシステム。
ガソリンの出し入れが自由なので国が変わっても、販売会社が変わっても入れ替えるだけで使える。
日本の携帯電話は「車とガソリン」がセットの状態であるので海外に持ち出しても電話として使用できない。
海外の携帯は「車とガソリン」が別売りなので国が変わってもガソリン(SIM)の部分だけを換えれば問題なく使える。
ここで何が問題か?
「ここで別に電話が機能しなくてもよいのじゃないか?」
という声が聞こえてくる。旅行中に誰から電話がかかってくるわけではない、別に電話の機能はいらんないんじゃないかと思われるかもしれない。
10年前まではそうだっただろう、いや5年前までもそうだったかもしれない。
しかし近年はこの携帯電話の電波でデーター通信が出来るのだ、インターネットの。
つまり・・
SIMがフリーでありさえすれば、電話機能ではなくインターネットのデーター通信が容易になる。これが革新的なのである。
今まで旅行者はインターネットカフェかWifiエリアを探すしかインターネットができなかった。SIMフリー末端はその不便さを一気に解消してしまった。
インターネットが旅行のスタイルを大きく変えたことは以前にも述べた。さらに常時接続となるとその便利の領域がずっと広がるのだ。常時接続できるだけで、
・地図がいらない
・ガイドブックも不要
・移動中もインターネットができる
・国際電話も常にかけられる(インターネット電話を通じて)
などなどWifiが途切れてしまうとできなかったことが簡単にできるようになる。
しかもこのSIMカードというシステムは基本料金ナシ、前払いなので安心して利用できる。国や物価によるが3ユーロから20ユーロくらいである。日本のように基本料金2000円を毎月支払うということはない。必要に応じて旅行の間だけ利用すればよい。
結果
よく海外に旅行に出かける人はSIMフリーの携帯を所持し、現地のSIMをいれデータ通信契約をすればその便利さの恩恵にあずかれ、旅行が一層快適にできる。
近年では日本で海外有効のSIMが購入できるので、渡航してからすぐにインターネットが使える。
今回は以上。
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