図解+写真でエベレストのノーマルルートを解説の第5回。
今回は標高7300mキャンプ3から標高7900mのキャンプ4までの説明。
ローツェフェイスの腹部に設置されたキャンプ3からさらにローツェフェイスを登攀し、エベレスト方向にトラバース(横移動)していく。
すると最終キャンプ地であるサウスコルに到着する。
キャンプ3の上部はローツェフェイスの氷壁が続く。そこから左方面に進むと黄色岩群が見えてくる。これが黄色地層帯イェローバンドである。
ここは急斜のために雪が着かずに岩肌が露出している。アイゼン付きプラスチックブーツで岩登りは少々難があるが、固定のロープがあるのでそれを利用する。
イエローバンドを乗り越えると広い雪面が見え、その先に丘陵のジェノバスパーが見える。
ジェノバスパーも急斜であるが、固定されたロープが張られているので問題はない。
ジェノバスパーを乗り越えるとサウスコルまでは近い。
サウスコルはエベレストとローツェの鞍部で平な場所であり、ここが最終キャンプ地になる。
サウスコルは7900m。ここから登山者はデスゾーン(死の地帯)に足を踏み入れることになる。
関連記事
図解+写真でみるエベレスト南東稜登山の最終回はキャンプ4から山頂までの様子を図を交えて解説。山頂アタックは標高7900mのサウスコル、キャンプ4から出発して同日にキャンプ4に戻るというもの。エベレストの山頂は標高8848m。[…]
関連記事
標高7300mのキャンプ3を出ると、ローツェフェイスの上部の登坂になる。 登山者によってはここから酸素を吸引する。酸素を吸引すると空気の薄さによる呼吸の苦しさを軽減できる。 同時に血流が促進されて体温を維持しやすくなり、凍[…]