【エベレスト登山】南東稜キャンプ2 標高6400m

 ウェスタンクームの雪原を進むと左手奥、エベレスト南西壁の基部にキャンプ2標高6400mが見えてくる。

南西壁とキャンプ2
エベレスト南西壁とキャンプ2
 

 ウェスタンクーム後半からキャンプ2のテントが視界に入るが、距離は長く、到着まで時間がかかる。

エベレスト登山キャンプ2

 ここもベースキャンプと同様に雪崩と共に運ばれた堆積物の岩場を整地しテントを張っている。

 キャンプ1は高度順応用のための要素が強く、最終アタックの計画ではベースキャンプからキャンプ1を飛ばしキャンプ2に直接入る。

 ここでは個人のテントの他にメステントやダイニングテント(大きめなテント)を張り、実質ここが南東稜登山の上部ベースキャンプの役割を果たす。

 キッチンテントがあり、専属の料理人が食事を作ってくれるので食事はシッカリ食べられる。

 キャンプ3やキャンプ4への天候調整もここで待機して行われる。

 山頂アタックまでの天気予報がよくない場合はこのキャンプ2で待機が望ましい。ここより上のキャンプ3はローツェフェイスと呼ばれる氷壁上にあるので危険度が高い。

 またキャンプ4は標高8000mに近いデスゾーンにあるので待機するのには適していない、過酷な環境である。そうなると待機に向いているのはキャンプ2となる。

 

景観が素晴らしい

 キャンプ2は8000mの高峰に囲まれた壮観な場所にある。

 背面にエベレスト南西壁の大岸壁2500mがそそり立ち、ローツェフェイス、ヌプツェに囲まれた景観がよい。

ローツェフェイスとキャンプ2
ローツェフェイスとキャンプ2

 山に囲まれた地形のために風が吹かず日が登るとかなり暑い。しかし日が沈むと標高6000mを超えているので冷え込みは厳しい。
 

ヌプツェとキャンプ2
ヌプツェとキャンプ2
 
 空気はベースキャンプより更に薄く感じるが酸素ボンベはまだ使用しない。体調が優れない人は睡眠時に吸入することもある。

 キャンプ2からベースキャンプは無線で連絡を取りあり、天気予報などの情報を得る。

 キャンプ2からキャンプ3に向かうにはいよいよ氷の急勾配ローツェフェイスを通過する。

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