アイスフォールを抜け、標高5900mのキャンプ1からキャンプ2まではウェスタンクームと呼ばれる雪原が続く。
ウェスタンクーム
この雪原はエベレスト、ローツェ、ヌプツェに降り積もった雪が堆積している。これが太陽光線とそれ自身の重さにより氷河と化したものがアイスフォールに向かって崩落している。
ウェスタンクームはその崩落が始まる前の氷河。その上に雪が降り積もり雪原の表を呈している。
しかしただの雪原というわけではない。ウェスタンクーム上部にあるキャンプ2にまでにはいくつもの巨大なクレバスが存在している。
アイスフォールのクレバスは不規則だが、ウェスタンクームのクレバスはほぼ一定方向、進行方向に対して横向きになっている。
堆積した雪の層が厚い分、クレバスの大きさも大きくそして深くなっている。特にアイスフォールに近いほど巨大なクレバスが口を開いている。
小さいクレバスであればはしご一つ渡せば横断できるが、巨大なものははしごを三つ連結して渡さなければならないほどのものもある。
クレバスを迂回するのでキャンプ2へ真っ直ぐ進めずに、右や左に蛇行するコースを強いられる。
傾斜はゆるく、終始雪面歩行になる時どき雪の丘上のものを乗り越える。
谷の形状からして風が入り込みずらく、沈黙の谷とも称される。無風状態の谷は熱が停滞し、ジャケットが要らないほど高温になることもある。
ウェスタンクーム上部、標高6400mにキャンプ2を設置する。
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