夜遅く御邪魔して、朝はゆっくり寝かせてくれたのでサトミさんの両親に会うことなく家を出発。
10時出勤のサトミさんに今日目指すアクアラインに繋がる道まで送ってもらう。久しぶりの雨の中でのヒッチハイク開始。
傘を片手に20分経過、サトミさんの言っていた通り交通量が少ない、もう少しよい場所に出ようと歩きながらヒッチハイクすることにした。
歩きながら後ろから車が来たら振り返りボードを出してアピール。
この方法は車が止まるスペースとか全く考えてられないので田舎道でしか出来ない。
何度かそれを繰り返していると、営業の人が止まってくれる。
車内で「どこを目指してるの?」と聞かれ「とりあえず韓国です」と答えるとそのおじさん韓国通らしくやたらと韓国の話をしてくれる。
おじさん曰く「カムサハムニダ」だけ話せりゃどうにかなるって。ホントか?
その後もわざわざUターンして乗せてくれた竹内さんに乗せてもらい、まずまず順調に小雨の中でヒッチハイクをして進める。
今日の難所は高速道路に乗るところだった。
最初降ろしてもらったインター入り口ではヒッチハイクする場所が無く、料金所のすぐ手前ということもあり断念。
次のインターまで歩くことに。
側道を歩く、これは時間がかかり次のインター入り口に着いた時には辺りはすっかり真っ暗。
し・か・も・良い場所が無くて移動したのにかかわらずここも完全な一本道で路肩も無くかなりヒッチハイクしづらい。
一本道でヒッチハイクすると、車が止まりにくいし、止まってくれても後ろがつっかえてしまうのだ。
更にあたりは暗く、小雨「最悪の条件だ~」と一人ブツブツつぶやいたりしてる。
「日が昇ってから場所を変えるか」もう一つ方法があるとすれば、前後に車がいない車(ポツンと一台)が来た時だけボードを揚げる、これはかなり確率が悪い・・・しかも暗闇プラス小雨。
「怪しすぎて俺だったらぜってー止まんね~」
と思いつつも「やってみるか」と機会をうかがう。
連続して車が来るときはパス、、、一台だけってなかなかない、と・・・「来た、来た、来た~」と普段は車に向かって右側でボードを出すけど、この時はセンターの縁石に乗っかりより運転手さんに見えるように「海ほたる」と書いたボードを激しくアピールしながらだす。
・・・・・・・・・・・・「キュ」とブレーキの音がして車が止まる、しかもBMW(右ハンドル)。
運転手さんも一本道であることを良く知っていた
「早く荷物持ってきて乗れ~」
とせかすように言う。道路脇に置いてあった、黒いバッグとギターを積み込みと言うよりは放り込みドアを「バタン」と閉めると、それが合図だったかのように車が走り出す。
車は夜雨の海ほたるへ。