日本を出てから6回目の年が明けた。
旅行を続けているせいか、歳を取ったせいか、年末年始の行事に対しての関心が薄れている。
人間社会との関係が希薄になってくると、この暦そのそもにあまり興味がなくなるのかもしれない。なぜなら自然界には年末も年始もないのだから。
アンダンテに宿泊中のお客は皆「新年を広場で迎えるのだ」と11時過ぎから出かけてしまって、宿にはオーナーのヨシさんと私だけがポツンと残っていた。
オーナーが
「日本のソバがあるから食べよっか?」
と秘蔵のソバを出してくれたので
「そりゃいいですね」
とお湯を沸かしてソバをゆでた。
こんなところで年越しソバを食べられるとは、ここに残っていてよかった。
ソバをすすっていると、そこら中から花火と爆竹の音が聞こえ来えてきた。それが年が明けた合図だ。オーナーと顔を見合わせて「明けましたね」
「おめでとうございます」と2人でやり取りをした。
2008年が始まった。今年はどんな年になるのだろうか。どこまで進めるだろうか。
<関連リンク>
アンダンテ
長期滞在者
シェア飯
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。
@bikeandmagicさんをフォロー