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04チベット編

  • 2003年6月3日

石の手紙

橋を渡るとニャラムの町だ。 町に入ると英語の表記もあり、なんとなく観光地っぽい、そして何よりチベットとは違う雰囲気が少しある。 店に並んでいる商品も今までに見たことないクッキーやビスケット。手に取ってみるとチベット語、中国語でもない文字が記載されている。ネパールの商品なのだ。いよいよ国境が近づいた証 […]

  • 2003年6月3日

どこに町が?

朝7時30頃に目が覚めた、マロさんもちょうどその頃起きた様だ。 テントをたたみ、二人で中国産のカロリーメイトの様なのを食べて朝食にする。 昨日の夕方に吹き荒れていた風は嘘のように止んでいた。情報によると77kmの登りでホントの最期の峠に到達するはずだ。 道は砂利道だったが、緩い上り下りだったので自転 […]

  • 2003年5月20日

行け!ママチャリダーズ!

朝、近江さんの「朝食を買ってきましたよ」という一声で目が覚めた。 時計に目をやるとまだ8時前だ。近江さんは近所でお粥、饅頭とアゲパンを買って来てくれたようだ。 起き上がると近江さんがお粥を器に分けてくれ、それをキュウリの塩もみと一緒にご馳走になる。 豪勢ではないが、優しい日本の味だった。 食後、私は […]

  • 2003年5月11日

凍る

テントを出した途端、朝露で濡れたままのテントが一瞬にして「バリハリ」に凍り付いた。 別に凍りついてもよいのだがチャックまでもが凍りつき、うまく動かない。 とにかくそれでもテントを作りいつもの様に荷物を放り込む、やっぱり凍りついたチャックの調子がよくない、ゆっくり力を込めて閉めたら、なんとか閉まった。 […]

  • 2003年5月9日

信仰心

町を出て、空を見上げると雨雲の合間に青空が見えていた。 「いいぜ!その調子で晴れてくれ!」と願うが、青空が広がるよりも雨雲の勢力の方が強く、結局、曇りになり、続いて雪がぱらついてきた。 前方に足を引きずり、杖を突きながら歩いているの人がいた、目が合い「にやっ」となったので「どこまで行くのですか?」と […]

  • 2003年5月5日

最悪路

道は登っているはずだったが、ここはほとんど平らに感じた。 遠くの平原に建物が密集しているのが見えた。町に近づくと近代的な建物が並ぶ、ここは中国人の町だ。 町の建物のつくりで、その町がチベット人の町か漢民族の町かが分かる。情報からすると75kmの登りの途中には村一つさえもないはずだったが、こんな町があ […]

  • 2003年5月1日

下り坂

道は舗装されていないが細かいジャリで走りやすい、どんどん下った。 川と同じ高さを平行して走っている時もあれば、川がずっと下になり、断崖絶壁のすぐ側を走ることもあった。日が暮れ始めた、ラウォの町を過ぎてからは、工事している所は無く、当然工事用のテントも無かった。 川と反対の側面には緩やかな山でどこでで […]

  • 2003年4月26日

チベットの人々

昨日は薄暗くなる手前で寝られそうな所を探した。 道路から少し入った所に小さいの平地を発見しそこで寝る。ゾゴンの町が標高3,800mで、次に目指す120km先のポムダの町は標高4.060mなのでここは4,000mに近い、そのせいか素相当に寒かった。 またもペットボトルの水はカチンカチン。気がつくとテン […]

  • 2003年4月20日

貴重な水

断崖絶壁で目を覚ます「生きている」ということは地滑りは起こらなかったらしい。 「ふぅ、今日も生き延びた」 冗談ながら思う。周りには人っ子一人おらず、車も全く通らない、静かな夜明けだった。 そして朝食はいつもの蜂蜜クッキーと昨日もらった冷えたバター茶。ちなみに冷えたバター茶は油が個体化していて見た目は […]

  • 2003年4月13日

非常食

隙間風が容赦無くすり抜けていく小屋。 7時を回ったところで目が覚めた。若者が昨日の残り火に薪をくべて火を大きくしていた。ガスコンロや電気コンロで無く当然の様にたき火だった。 火が大きくなると、それで湯を沸かしてバター茶をもらった。そしてザンパももらう、昨日と違う食べ方で、ザンパをバター茶に混ぜ、それ […]