2014年なすび氏のエベレスト再挑戦が決まった。
そこで今回は2013年度の氏の撤退理由を少し詳細に推測してみる。(その場にいたわけではないのであくまでも推測です)
情報ソースとして
なすび氏の登山をアレンジした会社のブログ、また同時期に登山をされていたブログから推測。
氏の山頂へのアタックは2013年5月19日の深夜から開始される。
ブログでは
深夜1:45 キャンプ4を出発となっている。
同時期に登っていた方のブログでは「1時頃に出発、先をゆっくり進んでいたなすび氏を抜いた」との記述があり、
「がんばってください」と声を掛けたとあり。その際になすび氏の表情が辛そうだったとも。
それから一行は午前7時ごろに標高8400mバルコニーと呼ばれる場所を通過。この時になすび氏がどこにいたかは不明。
10:40 ガイドの先行一行は南峰8750mに到達。後方部隊は10時ごろにバルコー通過の記述。この時点で氏は先行グループからおおよそ3時間遅れを取っていることが分かる。
1:40 先行メンバーは山頂に到達。
ほぼ同時刻
1:47 なすび氏の下山決定の発表。そしてこの時点のなすび氏は南峰と書かれており、風が強く厳しいアタックだったと述べている。この時で既に出発から12時間経過。
仮にこの南峰8750mからなすび氏が山頂を目指すと順調に進んでおよそ3時間かかる。到着は午後5時前後。ブログの記述では「下山を含めたタイムリミットが来てしまった」とある。
2:10 登頂メンバーが下山開始。
2:20 入れ違いで隊の遅れていたメンバーが山頂に到着。
確かに下山せずに、なすび氏が山頂に午後5時前後に到着したとなると、日没までにキャンプ4までに辿り着けない可能性が大きい、また超長時間の行動になるため背中の酸素が切れることも懸念される。
この行動速度からすると
同一の隊で出発し登頂できているメンバーもいるので氏の登山速度が登頂できなかった大きな原因ではないだろうか。
標高の高くない山であれば、少々遅れても問題はないが、ことエベレストに関しては
時間がかかる=背中の酸素をそれだけ消費する。
また酸素が終わってしまうと標高8000m以上はデス・ゾーンと呼ばれる地帯。行動に制限が出てくるし、動けなくなれば死ぬ危険性もある。
ガイドはその見極めをしなければならない。
また氏のブログの記述「あまりにも厳しくて、足が前にでなくなり、どうしても頑張ることができず」とある。「足が前に出ない」これは本人の体力的限界が近いことを示している。登山速度は更に遅くなっただろう。
結果として
氏の進行具合と酸素の消費量、それから残存する体力をガイドが総合的に判断し、下山の決定をしたと読み取れる。
ゆっくりと休憩しながらであれば山頂までの高低差100mは上りきれたかもしれないが、登山は登っただけでは終わらない、下山も含めた計画が必要。
もし仮に、登頂に執着しそのまま登山を続行していたら、山頂に到達は午後4~5時。そのように考えるとガイドの判断は的確であったと思う。
まとめると
2013年どのなすび氏のエベレスト登山を振り返ると、それほどの登山経験がないにもかかわらず、山頂へのアタックまでこぎつけている。
推測では登山速度、体力不足により残念ながら高低差100m手前で撤退することになったが、この登山で自分への課題が明確に見えたのではないだろうか。
2014年度もチャレンジするそうなので、撤退から学んだ課題を補っての登頂に期待したい。
<関連リンク>
(外部)なすび氏エベレストチャレンジページ
【エベレスト登山】2014年なすび氏がエベレストに再チャレンジ。
【エベレスト登山】『世界の果てまでイッテQ!』イモトアヤコ氏のエベレスト登頂確立を考える?
【エベレスト登山】図解+写真でエベレスト南東稜登山。その6 キャンプ4から山頂。
防災、キャンプでも使えるポータブル電源【PowerArQ】
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。
@bikeandmagicさんをフォロー