【エベレスト登山】2014年イモト氏、なすび氏、片山氏の動向は?

2014年4月18日エベレスト登山史上最悪と言われるなだれ事故が起こり、ネパール人ガイド16名が命を落とした。

この事故を受けて、ネパールのガイド達(シェルパ)は2014年度の春季のエベレスト登山を中止することを決めた。

同年日本からは数人の著名人がエベレストの山頂を目指しており、その動向が注目されている。

4月24日現在ニュースやツイッターの発言などから今後の動向を推測してみる。

【写真】西の谷から見上げるエベレスト南西壁
【写真】西の谷から見上げるエベレスト南西壁

イモトアヤコ氏

4月23日のニュース配信によると

 イモトの挑戦の行方が案じられたが23日、日本テレビは「大丈夫です」と不安説を打ち消した。「すでに挑戦をサポートするシェルパは確保してあります。イモトさんは登頂へ向けて、高地に順応するための調整を予定通りこなしています」と説明した。

となっている。

18日の事故の詳細を見るとベースキャンプより上の「アイスフォール」と呼ばれる氷河の崩落地帯のルートを確保するシェルパチーム(SPCCと呼ばれる)がルート工作をしないので、仮に自分のチームでシェルパを確保してもルート工作は困難を極めるだろう。

毎年、登山期アイスフォールにルートを工作するチームSPCCはノウハウの蓄積と経験がある。今回の事故で亡くなったのはこのチーム、果たして彼らの力を抜きにアイスフォールに道を作ることができるだろうか、ここが焦点になる。

ひとは小さい、しかし偉大
【写真】ベースキャンプよりすぐ上には難関アイスフォールが待ち受けている

仮にアイスフォールを抜けたとしても、その上部にはウェスタンークーム(西の谷)と呼ばれる大クレバス地帯も待っている。熟練したシェルパを抜きにどこまで進めるかも注目ポイントである。

また逆転の発想的にイモト氏はチベット側エベレストを攻略している可能性もないこともない。

なぜならイモト氏はネパールの首都カトマンドゥでのツィートを最後にルートについて一切触れていない。

チベット側からの登山もカトマンドゥを拠点にすることもあるから。そうなれば登頂の可能性は十分にある。

4月28日追記
やはりネパール側からの登頂を目指していたようです。シェルパによるルート工作ができないために登頂を断念のニュースが配信されました。

<関連リンク>
【エベレスト登山】クンブーアイスフォール
【エベレスト登山】図解+写真でエベレスト南東稜登山。その2 ベースキャンプからキャンプ1。

なすび氏

なすび氏は去年に引き続き、ネパール側からの登山を明記し、ベースキャンプに向かう行程を時々報告している。

4月18日の雪崩が起こった時点ではまだベースキャンプに達していないので事故の状況や、シェルパの下山決定のニュースの詳細が分かっていない可能性は大きい。

まさにその状態であることがニュースで報道された。4月24日配信。

「正に今これからエベレストベースキャンプ入り致します」とまずベースキャンプまで進む予定を明かしたが、事故に伴いシェルパと呼ばれるガイドたちが政府に対し登山拒否の動きを見せている。今後の成り行き次第ではなすびの登頂も影響を受ける可能性があるが、「私達の今後も展開がどうなるかの判断も、BCに入ってからになります。どういった決断が下されたとしましても、真摯に受け止め頂きたく、改めて御報告させて頂きます」

英語のwikiサイトでは2014年4月22日にシェルパ達は春季のエベレスト登山を中止したと表記されている。

もしこれが事実であれば、エベレスト登山最初の難関であるアイスフォールのルートを確保するチームがいなくなることを意味している。

なすび氏がベースキャンプに到着すればより正確な情報が手に入るはずである。

イモト氏同様にアイスフォールを工作してくれるガイドが見つかれば登頂への道は開かれるかもしれない。

片山右京氏

ニュースではなすび氏同様にアドベンチャーガイド社の登山隊に参加していることが明記されている。

よって状況はなすび氏と同様のはずである。

【写真】登山前にはお祈りをささげるシェルパ。
【写真】登山前にはお祈りをささげるシェルパ。



まとめ

シェルパ達の2014年の春季登山中止が事実ならば、ネパール側からの登山はほぼ終了になる。

なぜなら、難関であるアイスフォールのルートを確保するのが困難になるからである。

しかし残されたシェルパ以外の登山家や登山チームが協力し合いルートを工作できれば山頂への道も開かれるかもしれない。

1953年のエベレスト初登頂以来、シェルパの力を借りずに行った登山は数少ない、今年のエベレスト登山の動向が注目される。

追記4月28日動向が決定しました。
【エベレスト登山】2014年イモト氏、なすび氏、片山氏すべて撤退を決定。

<関連リンク>
(外部)2014年4月18日のエベレストの雪崩についてwiki(英語)
【エベレスト登山】2014年ネパール側南東稜からの登山は中止か?
【エベレスト登山】2014年4月18日エベレスト史上最悪の遭難事故発生。
【エベレスト登山】1996年エベレスト大量遭難事故は何故起きたか

 
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