2018年のエベレスト登山ではどんなことがあったのか英語ウィキペディアのEverest2018を参考にしています。
2018年は昨年より150以上多い807人エベレスト登頂者です。通年に比べてよい天候が続いたのが登頂者が多く出た要因とされています。
概要
既述しましたが、2018年の登頂者は807人で、ネパール側からは563人、中国側からは240人となっています。
これは2013年の1シーズン登頂667人を超えた最も登頂者が多いシーズンとなりました。
大きな要因としては11日間好天に恵まれたことがあげられます。
両足義足の70歳の中国人 Xia Boyuの登頂やまた新たな様々な記録が打ち立てられました。
大きな災害はありませんでしたが、7人が登山で命を落としています。
多くの登頂者がでましたが、1980年代に登頂した人々からは混雑や、汚染、コストについて嘆く声も聞かれます。
エベレスト登山の記録を取り続けていたエリザベス・ホリーさんが2018年1月下旬に亡くなりました。
2018年ネパールはエベレストの標高を再測量する予定です。通常エベレストは標高8848mとして認識されていますが、測定チームにより8846mや8850mなどということがあります。
また標高に山頂の雪や氷を含めるかという問題もあります。
エベレストは地殻変動により標高が変化します。現在の地殻変動はエベレストが少しづつ高くなり、北東に移動しつつあります。
また2018年には多くの組織がエベレスト山域でゴミ掃除をしました。
シェルパにも1㎏のゴミを持ち帰ると2ドルや、空の酸素ボンベを持ち帰ると最高500ドルまで返金というのが功をなしてゴミが減りました。
ヒラリーステップ崩壊確認
ヒラリーステップの変動について確認。ヒラリーステップは初登頂したエドモンド・ヒラリーが最初に突破したことからこの名前が付けられた、頂上直下のおよそ12メートルの岩場です。
昨年もヒラリーステップの変動が報告されていましたが、雪が多かったためにハッキリとどう変わったかが分かりませんでした。
今年は5メートル級の岩が一つなくなっていることが判明しました。
ネパールは以下の登山家をたたえました。1978年に登頂したラインホルト・メスナーとペーターハベールを他、ネパールに貢献した登山家等をたたえました。
20世紀にはおよそ300人の登山家の命を奪ったエベレストの天候ですが、近代は発達した天気予報で好天を予測して回避するよにしています。
エベレストに吹く風は時速282㎞になることもあります。
エベレストベースキャンプにレストランがオープンする予定でした。
シェフは真空調理法を利用した7種類の料理を準備、しかし高所では人の味覚が変化する可能性があり難しいかもしれないとのこと。
2018年5月13日 今季最初にネパール人の登山隊が山頂に到達しました、彼らが続く登山者の道を整備しました。
今年春季ネパール側は346の許可証が発行し、中国側は180の許可を出していました。
死亡
2012年に9本の指を失った日本の登山家である栗城史多が8回目のエベレスト挑戦で亡くなりました。
マケドニアの登山家も死亡。
2018年5月19日までに277人が登頂し、5月末には栗城史多、マケドニアのGjeorgi Petkov等を含む5人が死亡および行方不明とカトマンドゥポストは報告しています。
1996年のエベレスト大量遭難事故の年に登山隊に参加していたAdrian Ballingerも今年再び登頂しました。
空へ新記録
ラクパ・シェルパは9度目の女性最多登頂となりました。
カミ・リタ・シェルパは22回目の登頂を果たし、それまでアパ・シェルパの21回の記録を抜いて世界最多登頂となりました。
イギリスの登山家、ケントン・クールはイギリス人最多の13回目の登頂。
オリンピック自転車短距離走の金メダリストのビクトリア・ペンドルトンはドクターストップのため登頂できませんでした。
この際のテレビリポーターであるベン・フォーグルは5月16日にケントン・クールと同日登頂しました。
2016年にオーストラリア最年少登頂記録を樹立したアリサ・アザールがチベット側から再び登頂。ネパール、中国側から登頂した最も若い登頂者となった。
ネパール首相はネパールの女性ジャーナリストグループを表彰しました。
まとめ
2018年日本では栗城氏の死亡が大きく伝えられました。
また1シーズンの登頂者数がエベレスト登山史上最高の807人となり、増加の傾向に拍車がかかっています。
今回は以上です。
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