【エベレスト登山】南東稜 キャンプ3

ローツェフェイスの氷壁を登攀し、およそ標高7300mがキャンプ3になる。

キャンプ3はローツェフェイスの中程にある、比較的平らな斜面の雪を削りとり設置する。

エベレスト南東稜キャンプ3
キャンプ3を設置するために雪を削り取っている。

エベレスト登山キャンプ3

エベレスト南東稜からの登山で最も不安定な位置のキャンプがこのキャンプ3。

周り一帯は氷と雪なのでテントの外を歩くにはアイゼンが必要だ。

 ローツェフェイスの途中にあるため、雪崩が起こったら間違いなく飲み込まれてしまうであろう場所にある。

【図解】キャンプ2からキャンプ3へのルート。
【図解】キャンプ2からキャンプ3へのルート。

ベースキャンプ、キャンプ1,2と見ることの出来なかったエベレストの山頂がキャンプ3に来て初めて見える。

キャンプ3から見たエベレスト山頂
キャンプ3から望むエベレスト

キャンプ3の背面にはローツェフェイスが迫り、正面には通過してきたウェスタンクームが一望できる。

また展望が開けるのでプモリ、その向こうには8201mのチョ・オユーも見える。

 

酸素ボンベの使用開始

 酸素がさらに薄くなるため眠りが浅くなるので、睡眠時に酸素ボンベを使い始める人もいる。

 著者もこのキャンプ3の睡眠時から酸素を吸い始めた。

エベレスト キャンプ3
エベレストキャンプ3から見るウェスタンクーム

 このキャンプ3まで来ると呼吸がかなりつらい。少し行動をするとすぐに100mを走った後の様に息が切れる。

 ローツェフェイスの途中からやたらに呼吸が厳しくなり、数歩歩いては息を「ハァハァ」と切らし、それが落ち着くまで少し止まるので進みが非常に遅くなった。

 無酸素登頂を狙う人はこのまま山頂まで行くのであるから相当に強い心肺機能が必要だなどと考えた。

 やっとの思いでたどり着いたキャンプ3であったが、酸素を吸うと今までの疲れがうそのように楽になる。

 酸素があるとないの違いを体感するのがこのキャンプ3である。

キャンプ3では一晩

 キャンプ3は先に書いたように、立地の条件が悪いので翌日にはキャンプ4に向けて出発する。

 ここからは酸素ボンベを背負って酸素を吸いながら登山者が多い、シェルパは酸素を使用しない人の方が多い。

 キャンプ3からキャンプ4を目指す。

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