慣れてきた中国

広州で再び自転車を手に入れて、自転車で走ってます

大きな家具屋が何キロも並んでいる通りを走っていと薄暗くなってきた。

早々にシャッターの閉まっている店の前に寝場所を決め、シートを広げ寝ころぶ。

近頃は中国での野宿に慣れたのか全くと言っていいほど警戒心がなく、ほんとにシャッターの前でゴロ寝という感じだ。

この日は閉まったシャッターの前でゴロリと寝る
【写真】この日は閉まったシャッターの前でゴロリと寝る

夜中、いつものように公安職員が来て

そこで何を?」と話しかけて来るが、この対応もすっかり慣れたのか

自転車で旅行しています、ここで寝ていいですか?

と覚えた中国語のフレーズで言う。

公安員はニヤッと笑いながら「気をつけてな」と言い残して走り去る。

その後、もう一度交通警察官が来たがこれも何の問題もなかった。

朝明るくなり人が歩き始めたのと同時に出発。

とにかく自転車で走り始めたての頃と今では私の中の中国のイメージが大きく変わっていた。

リーさんに地図を渡されて走り始めた頃は、話しかけてくる中国人を疑った目で見てしまい、「襲われるのじゃないか」と野宿する場所も慎重に選んでいた。

しかし今はどうだ、中国人をやたらにフレンドリーに感じるし、野宿中に襲われるなんて全く考えていない。

時に人間関係は鏡とも言われるが、私が中国人に対しての警戒が薄れると、何だかやたらにニコニコと親切な人に会うようになった気がする。

人がやたら親切に感じる
【写真】人がやたら親切に感じる

自転車でベトナムに行くと言う話をすると、ジュースをくれたり、水をくれたりとにかく温かい。

心の持ち様で人の対応が変わってくる、これは結局自分の態度が変わってきた結果なのだ

 

都市部を抜けると道端で牛が草を食べていたりする。

薄暗くなり、適当に陰をさがし、そこに今回初使用の蚊帳を広げる。

なかなかいい感じで中にもぐり込み横になっていると、懐中電灯の光となにやら数名が近づいてくる。

以前なら「やばいな~」とか思っていたかもしれなかったが、「おっ、誰か来たか」くらいしか思わない。

紙にサラサラと

日本人でここで一晩寝かせてくれないか?

と書くと「問題ない」と言って去っていく、もう一組が現れたがなんの問題もなく去っていった。

人の問題はなかったが明け方4時くらいに雨がポツポツと降り始め急いで蚊帳をたたみ暗闇の中を出発する。

走っているうちに雨はやんだしまったので道路脇の人通りのなさそうな道(写真)にマットを広げ再び横になる。

明るくなるまで引き続き路上で寝る
【写真】明るくなるまで引き続き路上で寝る

明るくなるまでここで眠った。

 

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