走り出す瞬間

いよいよ出発だ。

まずアンダンテの前で皆で写真を撮影し、それから自転車を外に出し荷物を積む。

私にとっては毎日繰り返して来た作業だが、他のメンバーにとっては初めての作業である。皆荷物の重みで自転車がひっくり返らないように抑えなが何とかゴムバンドを使い荷物をくくりつける。

オーナやヤマケンさんに感謝の意を伝える。宿泊中の旅行者も何人か見送りに来てくれた。

自転車に乗りペダルに力を入れる、この瞬間が好きだ、耳に入ってくる音が変わる。

それは自分の移動速度が歩きから自転車の速さになった瞬間。慣れ親しんだ歩道を自転車で進む、リスト音楽院の交差点まであっという間だった。そしてここを右折するともう見送ってくれたアンダンテのメンバーは見えなくなる、振り返って大きく手を振る

「お世話になりました、またいつの日か!」

と心の中でつぶやきながら頭を下げた。

ブダペストの街を走り出す。街の中は車が多いし信号も多い、人も多く気を使うので疲れる。

今日の目的地はエステルゴムであるが、それより何より無事にブダペストを抜け出すことだ。

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