2020年3月の時点では世界で飛びぬけて新型コロナ感染者数の多かったイタリアですが、6月3日に全面封鎖を解除してもリバンドもなく、新規感染者は減少しています。
というわけで久しぶりにイベントで演じる機会がありました。
延期され続けたイベント
イタリアでは2月末に新型コロナ感染者が爆発的に増加し、ありとあらゆるイベントが中止されてきました。
あの世界3大フェスティバルと言われる水の都ベネチアのカーニバルも最終日を迎えることなく中断されたほどです。
これをみるとえらい大騒ぎだったことがうかがえます。
それから当然といえば当然ですが、すべての出演が予定されいたイベントはキャンセルとなりました。
いつもお世話になっていたFestival dell’Orienteオリエンタルフェスティバルも巡回する各都市のイベント全中止。
フェスティバルオリエンタルは室内に多い時は何万人も訪れるので完全に3密な状態になってしまいますから、開催は難しいでしょう。
大きなイベントはもちろんですが、誕生日会や結婚式などプライベートなイベントまで禁止となりました。
あれから4カ月。
7月に入ると徐々にですが路上に芸人の姿が戻り、イベントが再開という話をチラホラと耳にするようになりました。
コロナ後初のイベントへ
そして先日は、3月末に計画され延期になっていたイベントが開催、そこに参加してきました。
もうしばらく、人前に立っていないので、若干心配がありましたが、まぁ今までの繰り替えしてきたことだから、ということで2回ほど通しで練習してから本番に臨みます。
また余談ですが、イタリア、特にナポリでは多いのですが、とりあえずメシを食ってからパフォーマンスという、今回も例にもれず、色々食べさせてもらいました。
しかし実際、人前で演じると、なんというか
セリフを忘れていたり
間がおかしかったり、
動きがギコチなかったり
したわけです。
というわけで、全くベストなパフォーマンスはできず、反省点の多いイマイチな芸になってしまいました。
こういう時は依頼主に本当に申し訳ないと思います。
反省。
路上にも復帰
イベントも再開されてきたことなので、後日、路上にも出てみました。
ここで大きな懸念が一つ。
新型コロナウィルスは中国が発祥とされていて、アメリカなどではアジア人に対する差別があるとか、ないとか。
フランスでも日本料理店に落書きをされたとか、色々と聞くと世界的にアジア人が恨まれている可能性があります。
多くのヨーロッパの人には中国人、韓国人、日本人の区別は難しいものです。
自分は芸の時に看板の類を一切だしていないので、芸を見る側からすると何人かわからないわけです。
「う~ん、怖い」
というのが正直なところ。
まぁ、しかしやってみないことには分からないので様子を見ながら始めてみます。
すると、
予想に反して人が足を止めてくれます。
こちらも久しぶりの路上ですし、人に接触するのは避けるよう言われているので距離を保って演じているのでテンポもおかしいのですが止まってくれる。
ちゃんと拍手ももらえて、無事に終了。
心配していたようなことは一切に起こらす、平和に終了。
少し感動しました。
どこの国の芸人かもわからないのに、足を止めて、見てくれ、拍手をして投げ銭をしてくれるという。
きっとイタリアでは多くの人が新型コロナウィルスで直接、または間接的に困難を強いられているにも関わらず、得体のしれないアジア人の芸を見てくれるということに。
イタリア人何か懐が深いなぁと感じた次第です。
今日はこの辺で。
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