【エベレスト登山】超初心者のため、この上なく簡単にエベレスト登山解説。

近年は有名人も登山にチャレンジするようになり注目が集まるようになったエベレスト。

今回はそのエベレスト登山について山を登らない人、初心者の人にも分かるように解説します。

エベレストを囲む山々
【写真】世界一のエベレスト標高は8848m

世界一高い山であるエベレスト標高は8848m。

日本で一番高い山は富士山、標高が3776mなのでおよそエベレストの方が5000mくらい高いことになります。

富士山よりも二倍以上高い山に登るにはどうすればよいのでしょうか?

どこにあるの?

富士山は山梨と静岡の県境にありますが、エベレストはネパールと中国の間にあります。

中国は大きいのでどこか分かりにくいですが、中国のインドに近い部分、チベットと呼ばれる地域にあります。

ネパールはインドと中国の間にある山に囲まれた小さい国です。このネパールと中国の間にまたがってエベレストはあります。

詳しくは下の地図を見てください。よく分かると思います。

登るのに必要な入山許可証とは?

エベレストは中国とネパールの間にあるので、中国側、ネパール側から登ることができます。

そしてエベレストを登るためにはそれぞれの登る側の政府の許可が必要になります。

これが入山許可証です。

この入山許可証は誰でも取れますが料金がとても高く設定されています。2015年現在ネパール側から登る場合はネパール政府に約120万円(11,000$)を支払い、入山許可証を取ります。

入山許可証は登頂できるできないにかかわらず、登山をするのであれば取得しなければなりません。

中国側から登る場合はやはり中国政府の入山許可証が必要になります。

この入山許可証を得て、初めてエベレストの登山ができます。この入山許可証なしに登山すると高額な罰金になります。

2017年に許可を取らずにネパール側からエベレストに登ろうとして捕まった人がいます。
【エベレスト登山】2017年登山許可を取らずにエベレスト登山をして逮捕される。

登山の季節は?

入山許可証が得られたら、エベレスト登山が開始できます。

しかしエベレストは一年中登れる山ではありません。登山季節は年2回、春と秋です。

春は4月、5月。秋は9月、10月になります。どうしてそれ以外の季節に登れないかというと、気温が低く、寒かったり、雪が多かったりするからです。またあまりに温かいと雪崩の危険があります。

そういうわけでエベレストの登山季節は春と秋になります。

【写真】イモトアヤコ氏ついにエベレストに挑戦!
【写真】エベレストの登山時期は春と秋の年二回

登るにどのくらい時間がかかりますか?

登山の季節は春と秋。それではエベレスト登山にはどのくらいの時間がかかるのでしょうか。

日本一の富士山であれば登山は早い人ならば1日、のんびりでも一泊二日で山頂までいけます。

しかしエベレストの場合は少なくとも4週間から8週間はかかります。

【写真】エベレスト山頂付近はデスゾーンと呼ばれる。
【写真】エベレストの登山には時間がかかる

なぜそんなに時間がかかるのか?解説します。

エベレストのように標高8000mを越える山は気圧の関係で酸素が地上の三分の一の量になります。

私達が地上で生きていられるのはこの酸素のおかげですが、エベレストの上部は酸素が少なくなります。

酸素の少ないエリアに入ると人間の体は薄い(少ない)酸素に対応しようとして様々な変化が起こります。

その変化の過程で病気のような症状がでたりします。

それが高山病と呼ばれます。

高山病の症状は頭痛や吐き気、食欲不振からひどいものになると目まいが起こり歩けなくなったり、最悪の場合は死に至ることもあります。

この高山病を防ぐにはゆっくりと時間をかけて登り、体を適応させていくしかありません。

そのためにエベレスト登山では時間がかかります。

具体的にはどういった様に体を適応させるのでしょうか。

日中は高いところに行き、夜は低い場所で寝るというものです。これを少しずつ繰り返して標高をあげていきます。

エベレスト登山ではこの高度に体を順応させる「高度順応」に時間をかけるために登山の期間が長くなります。

登山の方法は?

季節、期間の次はどのようにしてエベレストに登るかを解説します。

エベレストの山頂に初めて人が立ったのは1953年、今からおよそ60年前のことになります。

この時代のエベレスト登山は国が登山隊を組織し、その隊が登山のルートを切り開き登りました。

ところが現代は状況が少々異なります。

現在のエベレスト登山の主流は個人で「エベレストに登りたい!」と考えている人達が集まり一つの団体になります。そして「登りたい!」と考えている人達をまとめる会社があります。

ちょうど「イタリアのローマツアーを企画します」参加者募集!というのと同じです。「エベレスト登山を企画します参加者を募ります」という具合です。

そういったエベレスト登山を組織するアメリカやネパールにあり、参加したい人は応募します。

近年は日本の会社もエベレスト登山を請け負っているようです。

そして集まった人達が一つのチーム、登山隊としてエベレストの山頂を目指します。

そこにはツアーでいうところのガイド、現地でバスを運転したり、ホテルを手配してくれるサポート役の人もいます。

エベレスト登山の場合、ガイドは経験豊富、エベレスト登頂経験のある人や有名登山家であったりします。

エベレストにチャレンジするのはこのようなツアー登山だけでなく国、組織でまとまった登山隊、また個人でチャレンジする人もいます。

そしてエベレスト登山において忘れてはならない存在なのがシェルパです。

シェルパはネパールの山岳部に住んでいる現地人。標高の高いところで暮らしているので高所に強く、大きな助けになります。

現在のエベレスト登山ではシェルパの方々が山頂までの登山道(ルート)を整備してくれます。

そしてシェルパの整備してくれたルートを登山者達が登っていくことになります。

【写真】ルート工作されていないと難所の通過は難しい。
【写真】シェルパが整備してくれたルートを使用する

現代のエベレスト登山はシェルパのサポート無しでは行えないほど重要な存在です。

具体的なルートは?

先にエベレストは中国側、ネパール側から登れると記述しましたが。ここでは最も登頂の確立が高いネパール側からの登山ルートを簡単に説明します。

(ネパール側からのエベレスト登山はノーマルルートや南東稜と呼ばれます)

まず、エベレストの裾野に基地となるベースキャンプを設置します。これがおよそ標高5300m。ここから本格的な登山が始まります。

エベレスト最寄の飛行場は標高2800m、そこから山道を通りベースキャンプに向かいます。ベースキャンプまでの道のりはトレッキングと呼ばれる山歩きになります。

エベレストの標高は8878mなので標高5300mのベースキャンプからおよそ3500mを登ることになります。

そしてこの3500mの区間にキャンプと呼ばれる、文字通りテントを張り寝泊りできるようにします。

低い方から順番にキャンプ1標高5900m 、キャンプ2標高6300m、キャンプ3標高7300m、キャンプ4標高7900mと呼びます。

図解エベレスト南東稜ノーマルルート
図解エベレスト南東稜ノーマルルート

このキャンプでは体を休めたり、食事をしたり、もちろん眠ったりできます。

登山者達は高度順応をするためにこれらのキャンプを利用します。

体を高度に順応させることができたらキャンプ4まで進みます。そしてここからは酸素マスクをつけて酸素を吸いながら山頂を目指します。

山頂を目指す登山をアタックと呼びます。

キャンプ4からアタックに出発するのは通常深夜です。

それはなぜかというと、キャンプ4を出発し山頂について、またその日のうちにキャンプ4まで戻るためです。そしてこの日はキャンプ4に滞在し、翌日からベースキャンプを目指して下山します。

登る時と違い下りは高度順応の必要がないのでベースキャンプまで1~2日で下山できます。

エベレストの難所は?

シェルパがルートを工作してくれるとは言え、エベレストには難所と呼ばれる場所がいくつかあります。

標高の低い方から順番に簡単に解説します。

・アイスフォール

およそ標高5400mから5900mにある、氷河が崩落(崩れ落ちている)場所。氷河とは山に積もった雪が太陽熱と重さで氷に変化したもの。この大量の氷河が高い場所から低い場所へ滝のように崩れ落ちています。

氷河の大きさはまばらで、トラックくらいの大きさのものから、冷蔵庫くらいの多きさのものまでが入り混じっています。その間を登山者はすり抜けて移動します。

危険とされる理由は、氷河がいつ崩れるか分からないため通過しているだけで危険となります。

2014年に起きたエベレスト史上最悪の雪崩もここで起こりました。

【写真】エベレスト登山の中でも危険とされるアイスフォール
【写真】エベレスト登山の中でも危険とされるアイスフォール

・ローツェフェイス

標高6300mくらいから7300mにある氷の斜面です。

シェルパがロープを固定してくれるので、そのロープに沿って登っていきます。急斜面そして高度が高く酸素が薄い。落下物があると急斜面だけに非常に危ないことになります。雪崩が起こることもあります。

【写真】ツルツルの氷壁を登る時も怖い。
【写真】氷の急斜面ローツェフェイス。

・ヒラリーステップ

山頂手前にあるおよそ標高8760mにある約12mの岩の岸壁。エベレストに初登頂したエドモンド・ヒラリー氏が最初にここを通過したためにこの呼び名がつきました。

ルートが工作していなければここは難所であったかもしれないが、現在ここには無数のロープが張られています。

また近年登山者の増加により、登山者の渋滞が起こるのもここヒラリーステップです。

ネパール政府は登山者の渋滞を防ぐためにこの付近にはしごを設置することを検討中だとか。

【写真】エベレスト登山では有名すぎるヒラリー・ステップ。
【写真】頂上近くにある難所ヒラリーステップ

まとめると

世界一高い山エベレストは中国とネパールの間に位置し標高8000mを越えており、登頂するためには体を高度に適応させることが必要。そのために登山期間が長くなる。登れるチャンスがあるのは秋と冬の年二回。

近年はシェルパがルートを作ってくれるので登山者はそれに沿って足を運んでいけばよいことになっているので難易度は昔に比べて低くなっています。

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