隣の芝は青い

今日は在住者のゆりさんに招かれてホームパーティに呼ばれた。

ゆりさんはレッチェに在住している日本人で、先日路上で「日本人ですか?」と声を掛けられて会話が始まった。

レッチェの街で在住邦人に声を掛けられたのはこれで3人目。レッチェには在住邦人が4人いるらしい。ローマやミラノなど千単位の在住者がいるところに比べるほぼいないようなものだ。しかしこんな最果ての地にも日本人が在住していることに驚く。

フィレンツェやベネチアなどの名だたる観光地では日本人の団体、個人旅行者を毎日のように見かけるが、ここでは全くと言ってよいほど日本人らしき観光客を見かけない。

話が少しそれたが、ゆりさんの家にはイタリア人のアレキサンドロ、スコットランド人のシボン。それからレッチェ在住40年になるヒロコさんがやって来た。

ゆりさんが腕によりをかけて料理を準備してくれていたのでそれをつまみながら、日本語、英語、イタリア語が交錯する卓上でインドの路上の話からイタリアの政治家の話など様々な話題が飛び交った。

特に印象に残っている話は、日本が大好きで今年の夏初めて日本旅行をしたアレキサンドロ君が「日本は素晴らしい!何事もしっかりとしている」という話をしたのに対して私は「南イタリアののんびりさがいい」と褒め、スコットランドのシボンさんは「南イタリアの気候がよい」という。

日本人の私、英国のシボンさんは住むなら南イタリアがよいと言い、その南イタリアに住んでいるアレキサンドロ君は日本に住みたいという。

何だ何だ、皆自分が住んでいるところ以外に行きたいのか?もしかして他がよく見えているだけなのだろうか。日本でいう「隣の芝は青く見える」ということわざじゃないだろうか。

「となりの芝は青く見える」ということわざの説明をすると面白いことに同じような表現が英語にもイタリア語にあった。つまり多くの国でこのように考える人がいるということなのだろう。

【写真】写真は本文と全く関係ないレッチェにあるセント・イレネ教会。
【写真】写真は本文と全く関係ないレッチェにあるセント・イレネ教会。

最新情報をチェックしよう!

15 イタリア回遊編の最新記事8件