手漕ぎ大西洋横断大まかなストーリその2となります。
手漕ぎボートの記憶が薄れないうちにと要点だけまとめています。前回はイタリアの路上でスカウトされてゴットタレントに出演したということからです。
前回はこちらから
→手漕ぎ大西洋横断 大まかなストーリその1
欧州ゴットタレント巡り
イタリアのゴットタレントの出演をきっかけに、イベントや誕生日会に呼ばれるようになりました。またヨーロッパの他国のゴットタレントに出演する機会もあり「いつかはゴット・タレントの本場イギリスに行ってみたい」と思うように。
しかしイギリスの出演者、特にマジシャンは凄い人が多く、いつかはいつかのままでした。
新型コロナウイルス大流行
このコロナ大流行はまだ記憶に新しい出来事です。忘れもしないベネチアカーニバルを見学に行き、最終日の盛り上がりを迎える前にカーニバルが急遽中止となり、その後イタリア国内はすぐにロックダウンが始まりました。
もうこうなると大道芸どころではありません、特にコロナウィルスが蔓延していたのが中国だったので、アジア人が路上に立ったところで皆警戒態勢です。それよりロックダウンで人通りもなくなりました。路上の芸人にとっては致命的、試練の時が訪れます。
少しでも生活費が節約できるイスタンブールへ移動。芸はできないのでひたすら引きこもりです。当時はクラブハウスというアプリが大流行していて引きこもっていたにも関わらず日本をはじめ世界の色々な国に在住の方とおしゃべりができ楽しかったのを覚えています。
トルコのお隣のブルガリアにもバス一本で行けたのでそちらにも滞在。ここで運命というと大げさですが、手漕ぎ大西洋横断のへの大きな一歩となる出来事が起こります。
ブルガリアでの出会い
ブルガリア首都ソフィアの町を歩ていると、ショーウィンドーにボートに乗った二人組がガッツポーズしている写真が目に着きました。
「これはもしかして、手漕ぎで海洋を横断した人達では?」、その写真から検索開始。「Neverest」という船で大西洋を手漕ぎで横断したブルガリアの親子とのこと。
さらにインスタグラムを覗くとなんと3日後にこの首都のソフィアで講演会があるらしい。これは願ってもないチャンス。「手漕ぎで海洋を横断した人に会いたい」と長らく思っていたのですが、そのチャンスが突如訪れたのです。これは行くしかないと会場と時間をチェック。
当日は小雨のパラつくあいにくの天気だったのですが会場へ。会場の入り口には大西洋横断に使った手漕ぎのボートがドーンと置かれていました。「これが海洋を横断するための手漕ぎボートか!」。雨の中にそのまま置かれていたが何の問題もなさそうです、大海原では雨どころか嵐の中をかいくぐってきたのであろうから当たり前です。
ボートを注意深く見ます。手漕ぎという割にはソーラーパネルや甲板には電子機器が多くて意外とハイテクなので驚きました。
更に会場に入ると既にパネルディスカッション的なのが始まっており、映像では嵐らしい波の荒い中、船を漕いでいる映像などが流れています。そのステージに海洋横断をした親子、ステファンさんとマキシムさんの姿が見えました。
そして最後には本を購入した人にはサインをするという様な流れになり、これは話ができるチャンス!とばかりに会場で本を購入、サインの列に並びました。
そしていよいよ自分の番がやってくるとステファノさんと息子のマキシムが笑顔で迎えてくれました。周りを見る限り他にアジア系の人はいません。サインを書いてもらう時に「自分も大西洋を横断したいのですができますか?」と尋ねると、ステファノさんが「キチンと準備をすれば大丈夫」と答えてくれたのです。「ここにメールをしてくれれば更に情報交換できるよ」とメールアドレスを教えてくれ、本に「Keep living your dreams!」とサインしてくれたのです。
その後ステファノさんとメッセージ交換をする中、海洋横断の情報となるサイトを紹介してもらい、海洋横断に向けて色々と調べ始めました。
海洋横断の本場はイギリス
ステファノさんに教えてもらったサイトなどを見ているうちに大西洋をはじめ、太平洋などを横断している人もいることが分かります。大西洋の後は太平洋も考えていたのでこれはよいなどとサイトを読み漁ります。そしてどうも海洋横断をする人はイギリスに多いことも分かりました。
そういえば以前テレビで見たニュースもイギリスだったななど思いだします。
更に調べると海洋を横断する手漕ぎ船の制作しているのもイギリスということも分かり、とにもかくにもイギリスには海洋横断を実行するためのカギがありそうだなと感じました。
というわけで今回はこのあたりでオチもなく終了です。
<関連リンク>
手漕ぎ大西洋横断 大まかなストーリその1
下船後4カ月が経過、近況となります
手漕ぎ大西洋横断トータルで106日間でした、概要
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