下船後4カ月が経過、近況となります

 早いもので手漕ぎ大西洋横断から4ヵ月の経過となりました。この間一体何をしていたのか?というのが今回の日記になります。
日記と言いながら3カ月近く更新できずに申し訳ありません。

 言い訳をさせていただくと大道芸人にとって夏は人が出歩くので年間を通じて最もよい季節。ほぼ毎日休まずに路上にいたためなのです。

 それにしてもブログの更新ぐらいはできたと思うのですが、なかなか手がつかずでした。ツイッターの方もかなり更新頻度が下がっており4日に一回という感じになっております。

船前の体重にスッカリ戻る

 大西洋を横断して南米のスリナムに到着した直後はあまりの自分の体の細さに驚きました。改めて写真を見ると細いです。今見ると完全に縮んだように見えます。

 

【写真】スリナム到着時の写真

 それが4ヵ月後には下の写真です。すっかり戻っております、むしろ大西洋横断前より体重が増えている感じです。

【写真】4ヶ月後のにはすっかり元通り、大道芸人おじゃるずさんと

 到着直後は痩せすぎていたので「食べなければ、食べなければ」と思い、いつも全力で食べるようにしていましたが、それが長引いた結果が大幅なプラスになってしまったようです。

 また前回の日記にも書きましたが、2週間ほどで陸揺れはしなくなり、寝ている間に海の上の夢を見ることもなくなりました。

突然感じる大西洋横断の終了

 エベレスト登山の時も感じたのですが、少し特殊な環境にいると不思議とその感覚が続いていることがありました。うまく表現できないのですが、エベレスト登山ではそれを感じたのがベースキャンプに戻った時ではなく、ネパールの首都カトマンドゥに戻って来てからでした。首都に到着して数日たったある日、自分の手のひらを見た瞬間にふと「登山が終わった」との思いがふつふつ湧いてきたというか実感した。以前の日記→「手のひら」
 これと似たことが太平洋横断でもありました。今回も突然にその瞬間が訪れました、大道芸を終えた帰り道、広場でふと夜空を見上げた時です。街なので星は見えなかったのですが、真っ暗な空を見上げて、「この空があの真っ黒い海の空に繋がっていて、今自分の両足は地についている」「ああ、本当に陸に戻ってきたのだな」とこみあげて来るものがありました。

【写真】夜空を見上げて突然思う、その時の広場

 今回はエベレストに比べると遅く、上陸してからおよそ3カ月後のことでした。

ひたすら路上

 冒頭でも書いたのですが、7、8、9月はヨーロッパではバカンスシーズンとなり学校も休みになり、多くの人がこの時期にレジャーや旅行に行く人が多くいます、そういった人達が行き交うので大道芸人にとっては1年で最もよい季節となります。(毎年このネタを書いている気がする)

 この期間は休んではもったいないとばかりに路上に出ておりました。

【写真】夏は大道芸によい季節

 幸いにことにイベントにもいくつか呼んでいただいたのでそういった時は路上に向かえませんでしたが、それ以外の時は1日も休まずに路上におりました。

 

【写真】時々イベントにも参加機会があり

 今年は10月に入ってもイタリア南部では暑い日が続き道行く人が多かったので休まずに路上へ。10月の終わりから天候が崩れてきたので、久しぶりに休憩をしているといった感じです。というわけでブログの画面に向かっています。

今後の予定としては

 大まかに今後の予定としては大西洋を人力で横断したスリナムに戻り、そこから自転車で北米を目指す進路をとっていきたいと考えています。

 

 11月中にはスリナムに向かう予定です。

 今回もオチもなく終了です。

手漕ぎ大西洋横断 大まかなストーリその2

<関連リンク>
手漕ぎ大西洋横断トータルで106日間でした、概要
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