2020年6月25日現在、新型コロナウィルス、世界の感染者数の増加の勢いは止まりません。
イタリアは3月の時点では感染者数が断トツで世界1位だったのですが、厳しい全土封鎖の末、段階的に規制が緩和されました。
6月3日にはイタリア全土の移動が可能に、その後3週間、イタリアの現状報告です。
減り続ける新規感染者数
下のグラフはイタリアの保健省の新規のコロナ感染者数のグラフです。これを見ると明らかにイタリアの新規感染者数が減っているのが分かります。
ピークの一番高いところは3月21日で値は6557人となっていますが、グラフの一番右は6月24日で値は190人となっています。
これを見ると規制緩和の6月3日以降も少しずづ減少傾向にあり、リバウンドが起こっていないことが分かります。
新型コロナウィルスの潜伏期間は8日~14日などと言われています、6月3日から2週間以上経過していますが、増加の傾向は今のところみられません。
世界は新型コロナウィルス増加の渦中
イタリアでは減少傾向のコロナウィルスですが、世界各国の総数では増加の傾向にあります。6月25日のロイターのニュースでは
「世界のコロナ感染者、来週にも1000万人到達=WHO」というタイトルで
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は24日、世界中の新型コロナウイルス感染者数が来週にも1000万人に到達するとの見通しを示した。
と報告されています。
実際グーグルによる世界の新型コロナウィルスの感染者数は944万人が報告されています。
3月には新型コロナ感染者数トップあったイタリアも、6月25日の時点では世界10番目まで下がってきています。
戻りつつある日常
6月3日からイタリア国内は自由に移動できるようになりましたが、同時にレストランなども店内で食事ができるようになりました。
しかし以前のようにテーブルが隣接している状態は禁止されており、各テーブルが一定の距離を置いて配置されるようになっています。
飲食店の経営者としてはこれにより店内の座席数が大幅に減るので、営業開始ですが、色々と大変な状況のようです。
地下鉄や電車、バスなども席は一つ空けて座るようにステッカーが貼ってあります。
通りには多くの人が出歩くようになりました。マスクをしている人が殆どですが、時々していない人もいます。
イタリアは国外からの旅行者の受け入れも6月3日以降から開始していますが、今のところ旅行者らしき人の姿はほぼ見かけません。
ヨーロッパはこれからバカンスシーズンを迎えイタリアにも多くの旅行者が訪れると思いますが、このまま新型コロナウィルスの増加を抑え続けられるものでしょうか、イタリア政府の対策に期待したいところです。
今回は以上です。
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