南イタリアの大都市ナポリ。
都市ですが、世界遺産に登録されている歴史地区や旧市街など見どころが沢山あります。
近年は以前い比べて治安も改善し、より旅行しやすい街になっています。
今回はナポリを訪れた際にナポリ独自のお土産を6つ紹介します。
なんといってもコルノ
ナポリの街を歩いていると至るところで目に付く赤い物体。
一見、唐辛子?の様に見えますが、これはコルノCornoと呼ばれています。イタリア語で角を意味します。
これを小さくしたものがコルネットcornetto、ナポリにあるのはいずれも真っ赤な色をしています。
コルノは日本でいう幸運のお守りのようなものです。
コルノ角は大昔から魔除けなど効果があるとされていて、幸運を呼び寄せるシンボルとされていました。
これがなぜナポリのお土産になるのでしょうか。
歴史を遡ってみると分かります。
研究によると旧石器時代には角は体力の象徴とされていたそうです、なぜなら単純に角が長く大きいほど強く見えるからでしょう。
そしてその角を住居、当時は洞窟の入り口に飾られていたとのことです。
そしてローマ時代には角は男性のシンボルを表すものとして扱われます。
この時代にナポリにはエジプト人が住む居住区があり、ここの人々が生殖の繁栄を祈り女神への誓いに角を提供するという習慣がありました。
その後「お守り」という概念が中世のヨーロッパに広まった時、このナポリの角に、さらに珊瑚の素材を使うことで妊婦を悪から守るという役目も加わり、
更に、赤い色は血や炎を力の生命を表し、戦闘での勝利の御利益もあるということで赤い色になりました。
コルノの小話としては
誰かから与えられたものでなければならない、また手作りでなければならないというのもあります。
通りを歩けばナポリの何処でも見かけるこのコルノ、小さいものはまとめて買うと3個1ユーロなどもありますので、簡単に配るお土産にも最適です。
プルチネッラ人形
赤いコルノもナポリの街中で見かけますが、このプルチネッラも負けずにナポリの至ところで見かけます。
Pulcinella(プルチネッラ)はなぜナポリで大人気なのでしょうか。
プルチネッラは道化師で黒いマスクに白い服、そしてでっ腹な恰好が特徴です。
このプルチネッラは17世紀の初めにカプアの俳優によりシルビオフィオリロにより形作られた、風刺劇の道化師です。19世紀にアントニオペティトにより今の衣装になったとされています。
もともとはアチェラの農家のプッチオ・ダニエッロがモデルになったという諸説があります。
そしてこのプルチネッラはナポリ人の陽気さそして心に秘めた悲しみをよく表しているということです。
それゆえ、ナポリの代表のシンボルになっているわけです。
旧市街を歩いていると、プルチネッラは実に様々なところにいます。
このプルチネッラ関連のグッズもナポリのよいお土産になります。
リモンチェッロ
続いてはレモンのお酒、リモンチェッロlimoncelloです。
その名の通りレモンの風味のリキュールです。
リモンチェッロはナポリを中心とした、近郊が産地として有名です。
レモンの香りが強く、度数は高めで強いお酒です、イタリアでは食後酒として飲まれています。
リモンチェッロはシチリアも産地となっていますが、ナポリのあるカンパニア州のリモンチェッロの方が香りがよいとされています。
水牛のモッツアレラチーズ
ナポリはモッツアレラチーズの産地としても有名です。
モッツアレラチーズはイタリア語の引きちぎるの意味「mozzare」に由来する名前です。
これもナポリの南部のサレルノが誕生地とされています。
モッツアレラチーズは本来水牛の乳から作るもので、特に水牛のモッツアレラチーズはモッツァレッラ・ディ・ブーファラを呼ばれています。
お土産にするのであれば、是非このモッツァレッラ・ディ・ブーファラを購入するのがよいでしょう。
本場水牛のモッツアレラチーズと喜ばれること間違いなしです。
スーパーなどの切り売りコーナーSALUMERIAなで購入できます。
余談ですが、ナポリのピザ屋ではこのモッツァレッラ・ディ・ブーファラを使っているピザ屋もあります。
プレセピオ
プレセピオとは「キリストが誕生した場面」のことです。ナポリはこのプレセピオの場面を模型にしたものが有名です。
クリスマスの季節になると、通りの多くのプレセピオの模型を並べたお店が並びます。
そしてテーマはこの「キリスト誕生」のプレセピオだけでなく、様々なテーマの模型があります。
ピザを焼いたり、井戸から水をくみ上げたりと実に多くの種類の模型、しかも電動式で動きのあるものも沢山あります。
このジオラマの模型もナポリ独特のものです。
模型の大きさは50㎝を超えるものから小さいものまでありますので、持ち運びが大変な場合は小さい模型もあります。
プレセピオはスパッカナポリにあるサン・グレゴリオ・アルメノ通りが有名です。
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タウラージ
ナポリのお土産お勧め最後はカンパーニャ産のワイン、タウラージです。
タウラージはナポリ近郊の街の名前ですが、この街がワインの名産地で、ワイン名にこの名がついています。
ワインというとトスカーナやピエモンテ州が有名です。ピエモンテにはワインの王と言われる「バローロ」があります。
しかしこのタウラージも南のバローロと呼ばれるほどのワインです。
アリアニコというブドウの品種を85%以上使用しているワインのみがタウラージとなります。
ワイン好きの人へのナポリ土産にはこのタウラージがお勧めです。
お土産にはなりませんが、ナポリの旧市街をあるいているとタウラージのグラス売りもあります。
いかがでしたか今回はナポリのお土産についてでした。
ナポリを訪れた際には参考にしてください。
今回は以上です。
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