イタリア南部最大の都市、イタリア全土でも3番目に大きな街であるナポリ。
「ナポリを見て死ね」という言葉あるほど風光明媚な街です。
またピザの発祥地としても知られてます。
ただ、ナポリを個人旅行、ひとり旅で訪れるのは心配という人のために気を付けることをまとめました。
改善されつつあるナポリの治安
以前はナポリを訪れるという話をすると「危ない」「行かない方がよい」という言葉をよく耳にしました。
しかし、ナポリの治安はこのところ改善されているといえます。
個人や一人旅行でも気を付けていれば問題なくナポリの街を観光できます。
どんな点を気を付けたらよいのでしょうか。
スリ、置き引き
まず初めに何と言ってもスリ、置き引きに注意をしてください。
これはナポリだけでなく、イタリアを旅行する場合はイタリア全土でこのスリ、置き引きには注意が必要です。
イタリアでのスリの被害は非常に多く、多くの人が被害にあっています。
これはナポリだけはなく、イタリアを旅行する場合はとにかくスリ、置き引きに注意してください。
スリにはとにかく、スキを見せない、スリ易い恰好はしない、スられる場所に入れない、かばんに注意です。
このところイタリアの治安や犯罪についていくつか記事を書いています。 そして、やはりイタリアを旅行する個人が気を付けなければならないのはスリと置き引きかなと改めて思っています。 イタリア旅行をしていると本当にスリの被害に遭った人が[…]
置き引きも、常に荷物に注意を払う、他のことに集中する時は荷物の一部を挟むなどします。
ユネスコの世界遺産登録数世界一を誇るイタリア。 世界遺産の数を見ても分かる通り見どころ満載の国です。 ローマをはじめ、水の都ベネチア、フィレンツェなど有名な観光地が沢山あります。 インターネットが普及し、個人旅行がしやすく[…]
ナポリでもスリ、置き引きがありますので警戒してください。
ひったくりに要注意
イタリア全土で注意する、スリ、置き引きに加えてナポリではひったくりがあります。
実際にひったくられたという人の話を聞いたことありますので要注意です。
ナポリが他のイタリアの都市と大きく異なるのは、バイクの数です。
ナポリの車道を見れば一目両全ですが、バイクがひっきりなしに行き交います。
ナポリでは2人乗りは当たりまえ、時には親子4人乗りというのも見かけるほどバイク移動が多く、またいわゆるヘルメットをかぶらないノーヘルの人多く見受けます。
ひったくりは2人乗りのバイクで、近くを通過し、後ろの人が荷物をひったくる手口です。
これを防ぐにはまず
・バイクの音がしたらそちらを見て警戒する
・カバンをシッカリと抱える
です。
まず、バイクの音が後方からしたら、立ち止まり、バイクの方を向いて通り過ぎるのを待つというのがベストです。
またその際には荷物はシッカリと抑えるのが大事です。
怖いケースは荷物をひったくられて、荷物をシッカリ離さずにけがをしてしまうというケース。
荷物を盗られて、ケガまでしたのでは旅行どころではありません。
とにかくバイクの音には敏感になってください。バイクが接近してきたら警戒+カバンを抱えるように。
路上で声かけてくる人は無視する
ナポリの玄関口になっているナポリ中央駅の付近、またナポリの船が発着する港の付近には旅行者を狙って、最新のiPhoneやiPad、また電化製品、タバコなどを
「安く買わないか?」
と声をかけてくる人がいますが、絶対に応じないでください。
ナポリの典型的詐欺です。
購入時に中身をすり替えられ、いざ、後で箱を開けるとあら不思議、中身は石鹸だったりするわけです。
声をかける時の商品は本物ですが、これはもうマジックの様にケースに入れてから中身をすり替えます。本物はエサなので売る気がないので相手にしないようにしてください。
路上のギャンブルも手を出さない
これもナポリでは見かけます。
路上で何やら数人が段ボールのテーブルを囲って、熱く盛り上がっています、何だ何だと覗き込んでみると、3つのカップの一つにボールーをかぶせ、一人の男が3つのカップを混ぜます。
周りの人はカップを指さして「ここ」と言いながらお金を出します。
カップを開けて見事にボールがあったら、お金を倍にして返してくれます。
一見するとカップとボールで賭けをしているように見えますが、実はこれ周りはすべて仲間です。
カモになる人を一人誘い込み、大金を賭けさせて、巻き上げるという寸法です。
カップに隠されたボールは一見簡単に判別がつくように見えますが、これは手品の古典カップアンドボールです。
カップを混ぜるディーラーはいかようにもボールをコントロールできますので、間違っても
「簡単、俺も賭けよう」
などと思わないようにしてください。
地元の人は皆これがインチキと知っているので引っ掛かるのは旅行者のみです。絶対に近づかないでください。巧みに誘い込まれます。
昼間でも小路地は入らない
日中のナポリ、明るい間であれば、定番のスリ、ひったくりを警戒しながら歩き回れます。
しかしナポリの特に下町には日中でも薄暗い路地というのが存在しています。
こういった小路地は入り込まない方がよいでしょう。
強盗に囲まれたという話聞きませんが、人がおらず、助けも呼べないので入り込まない方が賢明です。
夜は要注意
ナポリの街は日が暮れてからも中心部の人通りのある通り、トレド通りや、ウンベルト通りなどは歩けます。
日中よりも薄暗い通りが増えていますので注意してください。
日が落ちてからは明るい時以上にバイクの音などに敏感になってください。
スパッカナポリもメインの2本の通り以外は行かない方よいでしょう。
ピザ屋など夕食のレストランは大きな通り、まはた人通りのある通り沿いが安心です。
酔っぱらわない
ナポリだけでなくイタリアでは酔っぱらうと犯罪者のカモのなりますので、日本の様に酔いつぶれないようにしてください。
適度に飲むのは大丈夫ですが、あまり飲みすぎると判断を誤ることもありますし、注意力が散漫になります。
女性は男性に注意
ナポリの男性は北部のイタリアに比べて更に陽気な人が多く、笑顔で話しかけてくるかもしれません。
日本の男性に比べて積極的なので女性は「はい」「いいえ」などの意思をシッカリ示すようにしてください。
まとめ
現在のナポリは十分にひとり、個人で旅行ができる環境です。
旅行中に犯罪に巻き込まれてしまうと、せっかくの旅行が台無しになることもあります。
特にスリ、置き引き、ひったくは注意することで防げます。
人通りがない、雰囲気が悪いところには足を踏み入れず、常に人がいるような場所を移動するようにします。
ナポリの治安については関連リンクも参考にしてください。
今回は以上です。
<関連リンク>
2020年ナポリの治安はどうなのか、注意する場所など
ナポリ中央駅前の治安について
イタリア・ローマ旅行するにあたって治安情報