【エベレスト登山】図解+写真でエベレスト南東稜登山。その4 キャンプ2からキャンプ3.

図解+写真で南東稜ノーマルルートの解説第4回。

今回は標高6400mキャンプ2から標高7300mのキャンプ3までを図解と写真で追ってみる。

キャンプ2からキャンプ3へはローツェフェイスと呼ばれる、エベレストに隣接するローツェ西面壁の登攀がメインになる。

ローツェは世界第4位の高峰で標高8516m。「ローツェ」とはチベット語で「南峰」を意味するそうだ。(ウィキペディア「ローツェ」より)

まずは分かりやすいように図で解説。

【図解】キャンプ2からキャンプ3へのルート。
【図解】キャンプ2からキャンプ3へのルート。

キャンプ2をからローツェフェイスの基部まではウェスタンクームの上部、なだらかな雪原歩行。

【写真】キャンプ2から望むローツェフェイス。
【写真】キャンプ2から望むローツェフェイス。

そこからはキャンプ3へのルートの主たるローツェフェイスが待ち構える。

【図解】ローツェフェイス。
【図解】ローツェフェイス。

先に述べた通り、キャンプ2からキャンプ3への移動はローツェの西壁面であるローツェフェイスの登りがメイン。

ここは40度から50度の傾斜が続き、傾斜があるために雪は少なめで表面は氷状になっている。

【写真】ローツェフェイスを見上げた様子。
【写真】ローツェフェイスを見上げた様子。

ここは各隊が協力し合いルートを工作していく。従ってここにも固定されたロープが備え付けられる。

備え付けのロープ(フィクスロープ)があるために、氷壁登攀の技術は要求されず、ロープに昇降機(ユマール)を取り付けて上部に足を運ぶ。

【写真】ローツェフェイスの氷壁。
【写真】ローツェフェイスの氷壁。固定ロープが張られている。

このローツェフェイス登攀中に標高7000mを超え、空気の濃度が薄くなるので呼吸が荒くなりったり苦しくなる。

キャンプ3はこのローツェフェイス上の雪棚を削り作る。斜面に設置するので標高は7300m~7400m。

【写真】キャンプ3は雪棚を切り崩して設置。
【写真】キャンプ3は雪棚を切り崩して設置。

キャンプ3に来ると目指すエベレストの山頂がよく見える。

【写真】キャンプ3からは目指す山頂が見える。
【写真】キャンプ3からは目指す山頂が見える。

キャンプ3は斜面の途中にあるので積雪があれば雪崩の危険が高い場所である。
そのため、登山ガイドのシェルパはあまりキャンプ3を好まないという話を聞いた。

【写真】キャンプ3から見下ろしたウェスタンクーム。
【写真】キャンプ3から見下ろしたウェスタンクーム。

登山者によるが、このキャンプ3から就寝時に酸素吸入をはじめる。

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