エベレスト登山で最も登頂率が高いのが5月のノーマルートと言われています。
しかし2020年ど中国側に引き続きネパール側もエベレストの登山許可証を取り消す発表をしました。
ネパール政府は13日、新型コロナウイルスの感染阻止を図るため世界最高峰「エベレスト」への全ての登山を禁止すると発表した。(参照:CNN)
また中国もこのネパール政府の発表の1日前にエベレストの許可証の取り消しを発表している。
中国当局は、春の登山シーズンを前にした世界最高峰エベレスト(Mount Everest)の入山許可を、新型コロナウイルスを理由に取り消した。登山を専門とする複数の旅行会社が12日、明らかにした。(参照:AFP)
これにより2020年度春のエベレスト登山は終了したといえます。
エベレスト登山について
世界最高峰8848mのエベレストには2つの国から登山が可能です。
それはエベレストが中国とインド北部のネパールにまたがっているからです。ちょうど富士山が静岡県と山梨県にまたがっているのと同じです。
そのためエベレストには中国側からとネパール側から登るルートがあります。
最も登頂率が高いといわれているがネパール側から山頂を目指す南東陵ルートと呼ばれるルートです。このルートはエベレストが初登頂された1953年にエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジンが登頂したルートであるノーマルルートと呼ばれています。
また一方中国側からの登山はエベレストの北側になるので北稜ルートを呼ばれています。
エベレストに上るには入山許可証が必要
どちらの国からエベレストに登るにも、それぞれの国の許可が必要になります。これがエベレストの入山許可証と言われるものです。
この入山許可証はエベレストに登頂できるできないにかかわらずベースキャンプより上部に行く場合には取得しなければなりません。
今回のニュースで中国、ネパールの両国がその入山許可証を取り消したということは2020年の春季には誰もエベレストの登山をする資格を有しないということになります。
どうして許可が取り消しになったのか
2020年のエベレスト入山許可はなぜ取り消しになったのでしょうか。
それは2020年3月の時点で新型のコロナウィルスが欧州を中心に世界各国で流行し始めているからです。
両政府はエベレスト登山に際してこの新型のコロナウィルスが蔓延するのを防ぐために許可を取り消しました。
エベレスト登山には少なくとも3週間から6週間の期間を要します。その間登山者とそれをサポートするシェルパ達はベースキャンプで設置されたテントで生活する必要があります。
新型コロナウィルスは密閉された空間で長時間過ごすと感染しやすいといわれています。日本ではライブハウスやフィットネスジムでの感染が多く報告されていました。
これを考慮するとテントでの生活は密閉された空間で長時間過ごすために新型コロナウィルスが感染しやすい状況になることは間違いありません。
また登山中は飲料水などが限られているために衛生状態も決してよいわけではありません。
こういった登山の状況を考慮して両政府は2020年春季のエベレスト入山許可を取り消したと思われます。
エベレストの登山期は年2回
今回両政府が取り消したのは春季のエベレスト登山の許可と思われます。
エベレスト登山で最も登頂率が高いのがネパール側から春季の登山です。
しかしエベレストには秋にも登山期があります、こちらについては両政府は言及していないので、新型コロナウィルスが終息をみせれば、許可が下りる可能性があります。
新型コロナウィルスの感染の終わりが見えないと秋季エベレストの登山は難しいかもしれません。
またエベレスト登山に関して進展がありましたら投稿します。
今回は以上です。
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