グーグルといえばあれだ、誰もが知っている検索エンジン。
それからメール、加えて地図なども思いつく。今回はその地図の話。「グーグルマップ」というのは携帯電話、GPSと連携させるととんでもなく旅行に便利なアイテムになってしまう。一度これを使い出すと便利すぎてもう紙のマップはかばんの奥底に眠ったままで最近見た記憶が無い。
さらにコンピューターでグーグルマップを見て「地形」を選択するとその土地の等高線地図まで出てきてしまうのだ。バスや電車を使った旅行ならば等高線なんて全く無縁で必要ないもかもしれないが、自転車旅行にはこれほど役立つものはない。
今までの紙の地図でももちろん峠などには標高が記載されていたがそれはあくまでも峠の頂点だけだった。しかしグーグルマップの地形は違う。全世界の土地の高さが分かってしまうのだ。自転車旅行するものにとってこれまたこれが革新的。これからどのくらいの上り坂が何キロ続くか、どこまでに標高400mに達するか、すると勾配はこのぐらいかということが分かってしまうのだ。
紙の地図しかない時には、山岳部に入ると「あの道を曲がれば、峠の頂がが見えるはず」
と予想しながらカーブを曲がるのだが、その先もまだ山道、頂は一向に見えてこない
「くそっ、一体あとどのくらい上ればよいのだ!」
と悶絶していたのだが、グーグルマップがあると全くそんなことがなくなってしまう。
「次の角を曲がれば高低差100mを上り、次のヘアピンカーブを曲がれば峠の頂が見える」というところまで実に詳細に事前に分かってしまう。なんと恐ろしい近代の技術か。
もうそこまでで十分なのに、最近は「3D」というボタンが表示されていたのでそれを「ポチッ」と押してみたすると画面がグワーッと立体になり、走るコースが実にリアルに立体画像として浮かびあがるのだ。もうあんぐりと開いた口が閉まらない。
もうここまでで十分すぎて鼻血が飛び出るほどなのだが、自転車旅行者にとってまだすごい機能を発見してしまった。
それはなんと以前からあるストリートビューの自転車版である。これはざっとグーグルで調べると2年ほど前にアメリカで自転車専用道のストリートビューが始まったようなことだったが、今まさに進む道を調べていてそれを発見した。
自転車旅行者としては自転車専用道は「車と違った風景が見える」「専用道は自転車だけのもの」と占有感があったのだがもはやこうなると誰もでも見れてしまう。ついでに事前にそのコースの景観も見れてしまうのものが嬉しくもあるが同時に少し残念な気持ちもある。
だがどんなにネットが発達しても実際に自転車で走るほうが景色はもちろん、風や斜面、感じることは多いのだ!と少し負け惜しみ気味に言ってみる。しかし、いやはや「グーグル」ではなく「グーグル様」である。