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08ガンジス河下り編

  • 2005年12月11日

再びのゼロ

 ビランプールに着いたことによりエベレストの山頂から始まった0mに戻る旅も終焉を迎えた。 海から8848mを目指し、今度は0mに戻ってきたのだ。 ヒマラヤに降り積もった雪が太陽に溶かされて雫となり、小川になり川になりそして大河になる。 そして大河はゆったりと海に流れこんでいる。 この旅行を通じて水の […]

  • 2005年12月8日

大河の終わり

コップを水面にいれ、汲んだ水を口に含んだ 「しょっぱい!」 もう完全に以前飲んだガンジス河の淡水ではなく、塩っ辛い海水になっていた、海は近い、と言うかここはもう海なのだろうか。 インドの大都市であるカルカッタを通り過ぎ、一週間が経過していた。 河の幅は対岸が見えないほど広がり、潮の干潮が恐ろしい力で […]

  • 2005年11月7日

沈没

旅行者が一つの場所に長期滞在することを「沈没」と言うらしいが、この「沈没」は船が水の中に沈むほうの沈没だ。 ベナレスを出航してから、ほんの2日目に沈没を経験することになった。 先日の経験から夜船を走らせるのは「危険」であるということが嫌と言うほど思い知らされたので今日は暗くなる前に船を止めることにし […]

  • 2005年11月5日

恐怖!ドラム缶橋

11月4日の午前10時15分に岸を離れた。 船は順調に流され始め、ベナレスの街が遠ざかると辺りには何も見えなくなり、雨季の増水した水に削られた壁の様な土手だけが見えていてだけだ。 ガンジス河はベナレスの様なゆったりとした流れが海まで続いているのかと思ったのだが、それは間違いであることが漕ぎ出して数時 […]

  • 2005年11月4日

出航

最終的にガンジス河下り参加者は6人。 一隻の船には乗り込めないので、二隻の船での出航になった。二隻の船を横に連結して生活空間を広げようと計画したのだが船の連結は想像以上に難しく、結局2隻に船がそれぞれ進むことになった。 一隻は常に私が操縦し、河を下る。もう一隻は誰が漕いでもよい、順番に漕いでいくこと […]

  • 2005年11月1日

ディパバリー

今日はディパバリーと呼ばれるヒンドゥ教のお祭りの日。 あちこちで光を灯して世界を明るく照らす祭りらしい、日が落ちると小皿に油を入れ、火芯を浸した灯があちらこちらで見られた、電気の光と違って温かみがあり、やわらかい明かり。 しかし「祭り」と言っても我々ツーリストにはそれほど関係してこない。午前中は船の […]

  • 2005年10月23日

船改造

いよいよ船を購入し、長期の河下りに対応できるように改造を始めた。 まずは座席の部分に手を加える。船の中で寝泊りをする予定なので、船の甲板をフラットにして、そこで寝転がれるスペースを確保する。 具体的には船中央部のへこんだ部分に段を組みそこにベニアの板を乗せる。 こうすれば、甲板はフラットになり、その […]

  • 2005年10月21日

メンバー募集

ここ数日の間で、海までのガンジス河の様子を調べた。 調べたと言っても、ベナレスの在住のインド人に 「滝は無いか」 とか 「カルカッタの支流に出られるか」 「流れは緩やかか?」 と尋ねただけだ。「誰も河下り」などしたことないからたいした情報にもならないかと思ったのだが、予想外に良い情報が得られた。 そ […]

  • 2005年10月20日

ボート交渉

ベナレスに着いてから、ガンジス河沿いに浮かんでいる手漕ぎのボートを見つけては「あれはいくら?」と値を聞いている。 ガンジス河を下るのに何よりもボートが必要、幸い、ここは観光客を乗せて遊覧するボートが沢山ある。日本で言うと観光地の湖に浮いているボートの様なものだ。 ベナレスを訪れたことがある人なら分か […]

  • 2005年10月18日

ベナレス

初めてインドに入国後ベナレスを訪れて、インドの最南端に行き再びベナレスを通過し、インドの北部の平原を回った時にも立ち寄って、今回は河を下るためにベナレスにいる。4度目のベナレスになる。 決して毎回狙って訪れているわけでもないのだが、ベナレスに来てしまう。 「ここに引き寄せられるように」と言いたいとこ […]