2006年7月16日 ギラーン州 テヘランですべきことを終わらせ、私たち3人は自転車でカスピ海沿岸の州にあるギラーン州へ向かう。 テヘランから距離にして250kmであるが、テヘランの気候と、ギラーン州の気候は大きく異なる。 テヘランは砂漠の中の都市で大気は乾燥している。 そのため多少気温が高くてもそれほど不快に感じないが、テヘランか […] 続きを読む
2006年7月10日 路上生活者 テヘランでの路上生活もだいぶ慣れてきた。 私は以前からこのスタイルだが、一緒にいる二人はどう思っているのだろうか。 しかし、はたから見ると二人とも立派な路上生活者である。 特にタトゥなど、ここ毎日路上で上半身裸で寝ている、完璧にやばい人。 私が他人だったら関わりたくない。 当初は数日一緒に走るだけだ […] 続きを読む
2006年6月22日 荷物全盗難 朝、目が覚めると隣で寝ていた宮君は既に起きていた。 ボッーと隣で座り込んでいて、なんだか視線は遠くを見ているようだ。 「おはよう、宮君、はやいね」 と私が声を掛けると 「荷物が無くなりました」 とポツリとつぶやく様に宮君が言った。私は寝起きだったが、飛び起きて 「えっ?」 と聞きなおす、すると宮君は […] 続きを読む
2006年6月10日 引き継がれた自転車 イラン道路の路面は非常に滑らかで走りやすい、そのせいか車も猛スピードで走っている。 日本で言うなら高速道路の脇を自転車で走っている様な感じだろうか、路肩があるので自転車も走れるが、路肩が無ければ相当に怖い。 イランでの野宿も簡単だった、道沿いの小さな町の公園に行けば、そこで寝転んでも誰も何もいわない […] 続きを読む
2006年5月29日 三人目の併走者 砂漠を越えてケルマーンと言う比較的大きな街に着いた。 「オアシス」という言葉があるけれど、砂漠を走行し辿り着いた街はまさに「オアシス」に感じる。人が生活している所には水があるのだ。 ここケルマーンには有名なチャイハーネがあるので立ち寄ってみることにする。 チャイハーネとはお茶とか、シーシャと呼ばれる […] 続きを読む
2006年5月24日 ひったくられた帽子 イランの砂漠の中にポツンとあるバムの町を走行中のこと。 後ろからバイクの音が近づいて来たのは分かっていたが、まさか帽子をひったくるとは思わなかった。 イランの若者が旅行者をからかう為に帽子を持って行ってしまうという話しは聞いたことあった。しかしまさか自分が取られるとは全く考えていなかった。何だって自 […] 続きを読む
2006年5月17日 烈風 昨日から吹いている強い風が明け方になっても止んでいない。 夜中一時止んでいた様子だったけど、朝にはまた吹き始めていた「この風の中を進むの?」と悩むような強さだ。 私達が自発的に出発せずに風の様子を見ていると「さあ行った!」と泊めてもらったポリスに言われ、致し方なく出発することになった。 残り60km […] 続きを読む
2006年4月24日 病院と孤児院で手品 2005年の10月8日、パキスタン北部を大きな地震が襲い9万人以上の死者を出した。このニュースはまだ記憶に新しい。 地震から半年経った今でもパキスタンでは多くの人が被災から立ち直れていない。 カラコルムハイウェイで通過する町々で倒壊したままの家屋やまだテントで生活している人々の姿を見かけた。 […] 続きを読む
2006年4月10日 恐怖の道 「桃源郷」と呼ばれるフンザを目指してカラコルムハイウェイに入った。 ハイゥエイと言っても高速道路でなはく山岳部を走るただの道。しかしこの道が恐怖の道なのだ。恐怖度で言うとチベットよりも格段に怖い。 何が怖いかって、土砂崩れ、落石である。 ネパールやチベットでも土砂崩れは起こっていたが時々だ。 このカ […] 続きを読む
2006年3月26日 パキスタン入国 昨夜はシーク教徒の総本山であるゴールデンテンプルの無料宿泊所に泊まった。 ここからパキスタンの国境までは30kmもないそうだ。 朝7時に宿泊所を出発して国境を目指した。今日は生憎の曇り空で、今にも雨が降ってきそうだ。 日曜日の早朝のせいか、昨日はあれほど混雑していたアムリトサルの道も今日は空いていて […] 続きを読む