テヘランですべきことを終わらせ、私たち3人は自転車でカスピ海沿岸の州にあるギラーン州へ向かう。
テヘランから距離にして250kmであるが、テヘランの気候と、ギラーン州の気候は大きく異なる。
テヘランは砂漠の中の都市で大気は乾燥している。
そのため多少気温が高くてもそれほど不快に感じないが、テヘランからギラーンにまたがるアルボルス山脈を越えると気候が劇的に変化をする。
ギラーン州側は湿度の高いカスピ海性の気候に変わるのだ。
ここは湿度が高く日本やアジアの夏を思い出させる。汗が揮発せずに、額から滴になって落ちる、シャツをベトつかせる。
郊外は砂ばかりで殺風景だったものが木が生え、緑が大地を覆っている。
この景色だけを見たらとても今まで走ってきたイランと同じ国であるとは思えないだろう。カスピ海の湿気が山脈にさえぎられてここに停滞しているのだ。
ギラーンの州都ラシュトにて自転車旅行以外のメンバー、けい君、山さんと合流。更に出発地点としている、バンダレアンザリ港へ向かう。
バンダレアンザリ港、ここがカスピ海横断の開始地点になる予定だ。
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ノリさん
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