ブルガリア料理・タラトール

 バルカン半島南部に位置するブルガリア。

 アジア最西端のアナトリア半島とも隣接しているので歴史上様々な支配の影響を受けています。

 東ローマ帝国やオスマン帝国の支配などからヨーロッパ、アジアの影響を受けています。

 今回はそのブルガリアの伝統料理タルトールについてです。

ブルガリア名物ショプシュカサラダ
【写真】ブルガリア名物ショプシュカサラダ
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複雑な歴史を持つブルガリア

 ブルガリアの祖先は中世に中央アジアから進行して来たブガール人であるとも言われていますが、ブルガリアのトラキア地方では紀元前4000年頃の遺跡が見つかり、ここには別の文明が存在していたのではないかとも考えられています。

 既述の通りブルガリアはヨーロッパの最東端、アジア側から来ると最初のヨーロッパの国になります。

 バルカン半島とアナトリア半島の連結部にあるため、地形上多くの帝国の支配を受けます。

 

 ヨーロッパとアジアの帝国の支配を受けているので、料理も双方の影響、そして周辺国に影響を受けています。

 今回はブルガリアのタラトールスープについてです。

タラトールスープ

 タラトールスープはヨーグルトを原材料としている冷たいスープです。

 日本ではヨーグルトのスープというとイメージができませんが、このタラトールスープはブルガリアでは有名なスープです。

 またスープというと温かいものをイメージしますが、このタラトールスープは冷たいスープになります。

 

ブルガリアの代表スープ、タラトール
【写真】ブルガリアの代表スープ、タラトール

 タラトールスープはヨーグルトの他に、キュウリ、ニンニクも加えます。ヨーグルトのスープというと個体をイメージしますが、タラトールスープはほぼ液状です。

 そしてそのままヨーグルトの酸味が感じられるスープといえます。

タラトールスープにはきゅうり、ニンニクが入っている
【写真】タラトールスープにはきゅうり、ニンニクが入っている

 また風味を出すためにディルやパセリを加えてあります。スープに浮かんでいるのがそうです。

 タラトールスープはブルガリアのキリル文字で「Таратор」と表記されるので一般のアルファベット読みをすると全く違う発音になるので注意してください。

メニューの一番上が「Таратор」と書いてある
【写真】メニューの一番上が「Таратор」と書いてある

 上記のお店では「タラトール 2.3レバ140円」と書いてあります。

 ブルガリアを訪れたら是非本場のタラトールスープを味わってみてください。

 今回は以上です。

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