昼前に「イタリー」と呼ばれる、ヨーロッパの響きの名前を持つ町に着いた。
町は「イタリー」という名前と何の関連もなさそうなネパールの町。
この数日間ひげを剃らずにいたので無精ひげが少々長くなってきていた。
この町で「安全カミソリを買ってひげを剃ろう」と考えている私になんともタイミングよく話しかけてきた人がいた。
「ひげを剃りたいのですが」と聞いてみる、私は「カミソリの売っているところ」を尋ねたつもりだったのだが、案内されたのは「床屋」。
あれっ。一瞬ネパールの人はひげは床屋で剃るのか?とも思ったがソンなわけがない。(後々に判明したのですが、ネパールの人は床屋でヒゲだけそることがよくあるらしい。)
今度は床屋の店主に「カミソリを指さしながら、これはどこで買えますか?」と聞いたつもりだったのだが
「ひげを剃るなら10ルピー(16円)だよ」
と言われる、全く意志の疎通がはかれてません。いつも自分でヒゲを剃っていた身としてはひげ剃りにお金はかけたくないと思ってしまう。それなら
「それをかしてくれれば自分で剃るよ」
という話になり、カミソリの刃を交換してもらう。そして鏡に向かって自分で剃り始める。半分くらい剃ったところで床屋のオッチャンが見かねたのか?
「ほら、かしてみろ」
と言わんばかりに手を出してきた。オッチャンがカミソリを使ってジョリジョリと半分くらいは剃ってくれた。そり終わりに
「半分はいくら??」
と尋ねたが、「いいよ」とのこと、そしてオッチャンは私の頭をみて
「切る??」と聞いてきた、
また私は「いくら?」と聞いてみる、「15ルピー(24円)」とオッチャンは言う、中国でも48円だったので24円と言うと更にその半額だ、間違いなく今までの中で最安値である。
しかしヒゲが10ルピーで髪を切るのが15ルピーというのも変な値段設定の様な気もする。
少し伸び気味だったのでこのオッチャンにお願いすることにした、
「カット」に細かい注文は出来ないし、する気もサラサラにないので、オッちゃん任せにしておいた。クシとハサミだけで慣れた手つきでザクザクと切ってくれる。
もちろん切る前後にシャンプーもなし、あっという間に終わってしまったが、思いの外キチンと切れていて、これで24円ならば文句なしである。
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