オバリと言う町に寄ってみた。
大きな教会が二つもあり、ここはクリスチャンの町らしい。
昨日のエジプトの町といい、この辺りは色々な特徴的な町が多い。町は近くにビーチもあり、中々過ごしやすそうだ。
町のはずれに飛行機と船が合体したモニュメントがあった、不思議な取り合わせだ。新しい町は色々と面白いのだが、寄り道ばかりしていると全く進まない。
再び幹線道に戻る。
何か書いてある標識がでてきたが全く読めない、一番困るのが「行き止まり」で次は「迂回しろ」どちらも文字が読めないと、進めるだけ進んで引き返さなければならないから面倒だ。
人に尋ねたいのだがこんな時に限って誰もいない、進んでから引き返すのは嫌なので、村が見えている方に曲がった。
カニャクマリ(インド最南端の岬)まで後28kmの標識があった。
新宿からの道のりを思い出しながら自転車を漕いだ。風力発電の風車が沢山並んでいる横を通りすぎると、木々が無くなり果ての感じがしてきた。
残り10kmを切った。もう大地が終わる。道は国道7号線と合流しNH-7の標石を写真に取りながら。一つ一つ、標石をカウントしていく。頭の中では今日までのことを回想していた。
お世話になった人の顔、そして受けた親切、辛かった時のこと。9、8、7、6、5、4、3、残りに2kmで町に入り
「ようこそカニャクマリへ」
というゲートがあった。ゲートをくぐると少し上り坂になっていてその坂を上ると視界が開け、その先に海が広がっていた。
坂を下る。自転車には乗らずに歩いた。この感動をゆっくりと味わいたかったからだ。
海が近づく、周りはみやげ物屋さんが多くなり、観光客者の姿もある。
土産物屋の間に標石「0」があった。舗装の道は終わり、じゃりと砂の道になる。「こんにちは」と日本語で言うインド人を久しぶりに見た。
そして砂浜、自転車で行ける所まで進み、自転車を止める。そこからは歩いて砂浜に向かう、海の水はもうそこまで来ている。
波際まで来た、海水に触れる、外気に対して水はヒヤリと冷たかった。
ついにここまで来た。3年と2週間を費やしてここまで来たのだ。
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