自転車と一緒にイブラムさんに着いていくと、大きなモスクの前に着いた。
イブラムさんはここの管理人をしているそうだ。
モスクの中に入る、マレーシアやバングラディシュなどでモスクは見かけたが実際に中に入るのは初めてだ。
中にはアラビア語のコーランを学んでいる若者が数人いた。イブラムさんに案内されて、小さい部屋に入る、広さは3畳くらいだろうか、天井には大きなファンがゆっくりと回っている。
イブラムさんの話ではここからアザンを流しているのだという。アザンと言うのはイスラム教徒のお祈りみたいなもので、イスラム教徒のいるところでは大体耳にする。
それからイブラムさんはこの町の由来を話し始めた。今から約1200年前に、7隻の小さな船でエジプトからこの町に移住したのがこの町の始り。
移民たちはイスラムの教えに従い村を作りった。だからこの町の中心の道はメッカの方向を向いていて、今では30以上のモスクがあるという。
言葉も現地のタミル語とアラビア語を組み合わせて作ったという。この町に入った時、白い砂の道、白い壁の建物。今までの町と明らかに違うものを感じたが、それはこの町の先祖がエジプトからの移民だからなのだろう。
ムスリムの衣装の男性、顔をベールで覆った女性がゆったりと行きかっているを見ると、アラビアにトリップしてしまったよな錯覚さえある。
町を出て見慣れたヒンドゥ寺院や道路をフラフラと歩く牛、屋台でチャイをすすっているインド人を見ると、急に現実に戻され、なんだか夢から覚めた様な気になった。
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カニャクマリ
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旅は再びはじまった
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