インドに入国したころ手品をしていと怒られたことが良くあった。 観客が「それはジャドゥーじゃない!」
と言い始めるのだ。「はて?何のこと」と思っていたが、
後にインドの「ジャドゥー」という言葉は手品とかの小手先の技術、トリックをあらわす言葉ではなく、
私達の言う「奇跡」とかに近いということが分かった。
「ははは、まさか路上で「奇跡」をお見せしているわけではないですよ」というのは
私の感覚なのだが、ここインドには本当に「奇跡」を行うとされている人がいる。
例えば、サイババとか。
空中から色々なモノを取り出す。
体から色々なモノを生み出す。
だから私が道で「手品」をしていると
人々は「そりゃ、うそだ。奇跡じゃない!」
つまり「ニセモノ」である、という風に怒るわけだ。
だから最近はでは手品を始める前に
「ナヒーン ジャドゥー、ナヒーン ジャドゥー」
(奇跡ではありません、奇跡ではありません。)
と宣言しておく。
じゃないと怒り出すインド人がいるわけだ。