インドは州境を超えると様々なものが変化する。
それは習慣であったり、食生活であったり、言語さえも変わることも少なくない。今日パンジャブ州へ入ったがここの変化もかなり大きい。
まず自転車で走っていて気がつくのがその舗装の良さ。
路面がスムーズでありキチンと車道と歩道を分ける白線が引かれていのでトラックに「どけどけ」とクラクションを鳴らされることもない。
これだけでもインドでは珍しがその上に暗くなると、その白線の上に埋め込まれた5m間隔くらいのハザードが点滅するのだ。日本では当たり前だけど、インドでは始めて見た、衝撃。
パンジャブ州はシーク教発祥の地でありシーク教徒が今までの地に比べて圧倒的に多い。
特にシーク教徒の人は頭にターバンを巻き、ひげをそらないので人目でそれと分かる。肉を食するせいなのか、パキスタンに近いせいなのか体格の大きな人が多く、体毛を剃らないという戒律があり、ひげを生やしているので妙に男っぽく見える。
ターバンの中は実は長髪になっていてそれをまとめている。実際行動もゆったり落ち着きがあるせいか大人に見えるのだ。
インドで道を尋ねると「でたらめを教えられる」という伝説があるが、このシーク教徒の人はしっかり正確に教えてくれる人が多い。インドで道に迷ったらシーク教徒の人に道を聞くことを進める。
ぼったり、騙したりもあまりしないし、シーク教の教えで旅行者にはとても親切にしてくれるのだ。今まで何度となくお世話になった簡易宿泊所のダバの経営者にもシーク教徒が多い。
快く泊めてくれ、私が食事代を払おうとしても、全く受け取ってくれないこともよくあった。パンジャブ州ではシーク教の教えが普及しているせいか、今まで以上にお茶をご馳走になるし、食事もご馳走になることが多い。
以前、カニャクマリであったサドゥー(修行僧)の自転車旅行者が「パンジャブ州が一番旅行しやすい」と言っていたのを思い出す。
そして革命的にトイレが違う、何と言ってもウオシュレットが普及している、今までインドの州をいろいろ回ったがウオシュレットなど見たことも無かった。
ここでは五つ星ホテルでなく、その辺のガソリンスタンドにもある。トイレも普及しているらしく、他の州で見かけた路上がトイレになっている所を見ない。ついでに温水器も普及していて、ここ連日温水で体を洗えている。
もちろん、ムンバイやデリーの大都市でも上流階級はウオシュレットを使い、温水器で生活してるかもしれないが、それはごく一部の人だけだ。
町には庶民が溢れ、トイレの無いような地域も存在した、しかしパンジャブ州は平均的に綺麗で豊かな気がする。それはヒンドゥ教のカースト身分制度がないからだろう。
今日からパンジャブ州を走り始める。
<関連リンク>
ターバンのインド人
ダバ
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