イストラ半島の付け根にあるスロベニアのコペルを出発してからもうすぐ10日が過ぎる。
日々が過ぎる中で今までの場所との違いを少しずつ感じる。それは売店のおばさんの笑顔や、スーパーの商品の種類が変わったとか、マヨネーズの塩加減だったり、米粒の形だったり、ビールの甘さだったりたわいもないところも変化している。
とにかく国が変わると何かが変わっている。「おっ、こんなところが変わった」とそれを発見するもの旅行の楽しみだ。
気温の方は南下しているにもかかわらず、冬の足の方が早いのか日々間違いなく気温が下る。
先日はついに雪が降り始めた。去年や一昨年、その前の思い出しても12月に雪に見舞われるのは平地では少ないはずなのだが、今年はどうやら寒さが厳しいらしい。
寒さと同時に日照時間もますます短くなり、朝8時ごろやっと明るくなりだしたかと思ったら夕方4時半前にはもう日が沈む。夏の長い一日が懐かしい、夏の一日が長い分、冬の一日は本当に短く感じる。
寒さと日照時間の短さ地形の隆起を加え、おまけに風か雨のどちらかが毎日やってくる。どうしてこんな条件の中を自転車で走っているのか。そこに進む道があるからだということで。