シチリアからフェリーに乗り、ブーツの形をしたイタリアのつま先に渡った。
イタリア人の友人に
「ブーツのつま先には何も無いよ」
といわれていたのだけど、そういった観光地以外の未開の地にも興味がある。実際に行って見て「本当に何もなかった」と感じてみるのもよい。
昨日は少し走ったところで日が暮れたので、海際の雑木林にテントを張った。
静かなよいところだったのだけど、夜になってから若者達が浜にやって来て、キャンプファイヤーを初め歌を歌い始めたのでうるさくてかなわなかった。
「あーうるさいな~」と思っていたのだけどいつの間にか眠りに落ちていて、テントの外は明るくなり、海からは波の音しか聞こえて来ない。
パーティはいつの間にか終ったのか。
テントをたたみ荷物をまとめてから、海で泳ぐことにした。
水着がないのでトランクスのパンツだが誰も気にしないだろう。水は透明度が高く、底が綺麗に見える。水温は冷たくなく、ちょうどいい温度だ。
ひと泳ぎしたら汗が流れたのですっきりした、泳ぐとシャワーの節約にもなる。
それから地図とにらめっこして進路を考えた。ここはブーツの先、北上するには靴の甲の部分を進むか、靴の底の部分を進むかの2択だ。
「う~ん」
と悩んでから、スパッと決めた。距離は長いが靴の底を走ることにする。
決め手は靴の底の方が「人が行かなそうだから」という天邪鬼的理由。それから自転車で走った走行跡がすっきり分かる。自転車旅行者にとってこれは重要だ。
靴底の先には靴のヒールが待っている。観光客は殆ど行かないらしいが、それがまたよいじゃないか。
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