トルコ・2020年12月大統領令が開始後の様子、週末外出禁止など

 2020年12月世界的に感染拡大し続けている新型コロナウィルス。

 依然として感染者の増加が続いています。

 トルコでは11月30日にエルドアン大統領により新たな感染防止策が発表されました。

 今回は新しく発表された規制後の街の様子です。

2020年12月1日から新たな規制が開始
【写真】2020年12月1日から新たな規制が開始
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再びエルドアン大統領令

 11月17日にもやはりエルドアン大統領から規制が出されていました。

 先月のものは

・飲食店の営業は10時~20時まで

・飲食店内での食事は不可、すべてテイクアウトのみ

・週末の外出は10時~20時まで

 という規制でした。

 規制から2週間経過しましたが、トルコの新型コロナの感染者数は減少に転じずに11月30日では1日での新規感染者が3万人を死者数が188人を超えるという事態になりました。

 

増加し続けるトルコの新型コロナ感染者数
【画面】増加し続けるトルコの新型コロナ感染者数

 この事態を受け11月30日に再びエルドアン大統領による大統領令が発表されました。

 この新たな規制では

・21時から翌5時までは外出禁止

・週末は金曜日の21時から月曜日の朝5時までは外出禁止

・ショッピングモールに入店するにはHESコードが必要

といった規制がさらに追加されました。

 その他トルコ在住の人には細かい規制があります。興味ある方は在イスタンブール領事館のサイトから見られます。

 旅行者や短期滞在者に大きくかかわってくるのは簡単にすると。

・21時以降の外出禁止

・週末の外出禁止

ではないでしょうか。

 本日12月5日土曜日にこの記事を書いていますが、新しい規制が開始された週末はどういった状況であるの報告です。

今回も旅行者は例外的

 在イスタンブール領事館に公開されている今回の規制では

トルコに一時滞在中の観光を目的とした外国人観光客は、週末の外出規制の対象外となる。(参照サイト

 という一文がありましたが、今回は特に記載されていませんでした。

 しかし、在住者の方に今回も旅行者は前回と同じ扱いというのをニュースで放送していたと教えていただきました。

 そこでパスポートを持参し新市街の目ぬき通りイスティクラル通りへ向かいました。

 イスティクラル通りの入り口には簡易ゲートが設置されており、そこで警察官が通りに入る人のパスポートをチェックしています。

イスティクラル通り入り口でパスポートチェックをする警察官
【写真】イスティクラル通り入り口でパスポートチェックをする警察官

 ゲートの前に行くと「パスポート」と言われます。

 いわれるままにパスポートを出すと、顔写真のページを提示するように指示されます。警察官はパスポートに一切触りません。

 そして写真とマスクを外した顔を見比べて「オーケー」といった指示をもらい、ゲートを通過できました。

 新市街随一のイスティクラル通りですが、お店はほぼ閉店状態、人影はまばらです。

年中大勢の人でにぎわうイスティクラル通りに人がまばら
【写真】年中大勢の人でにぎわうイスティクラル通りに人がまばら

 お店は殆どが閉まっていますが、数店のお土産屋さんとテイクアウトのみのレストランが営業しています。

殆どのお店は閉店
【写真】殆どのお店は閉店
数件オープンしている店がある
【写真】数件オープンしている店がある

 イスティクラル通りを抜ける反対側でもやはりゲートがあり通りに入る人のパスポートをチェックしていました。

通りの反対側でもやはりパスポートチェックが行われている
【写真】通りの反対側でもやはりパスポートチェックが行われている

 通りから出る時は何も言われずに出られました。

観光名所はオープンしている可能性

 イスティクラル通りから近い、イスタンブールの観光名所でもあるガラタ塔へ向かってみました。

 これだけ外出禁止令が出ているのでまさかオープンしていないと思っていいたのですが、ガラタ塔はオープンしていました。

ガラタ塔はオープンしており塔に上れる
【写真】ガラタ塔はオープンしており塔に上れる

 ガラタ塔に上るとイスタンブールの街が一望できますが、入場チケットが必要です。

 キチンと営業しており、チケットを購入できました。30リラ 390円。

 これは推測ですが観光旅行者は例外的に外出禁止ではないので、それらの観光客を狙った営業であると思います。

 前回来た時は塔の外まで入場待ちの列ができていましたが、今日はほぼ人がおらず、待たずにエレベーターに乗れ展望台に行けました。

ガラタ塔からイスタンブールの街を望む
【写真】ガラタ塔からイスタンブールの街を望む

 これは推測ですが、他の観光名所もオープンしている可能性があります。

 確認していませんのであくまでも推測です。

ショッピングモール入店にHESコード

 新し規制で大きく変わったのがもう一つあります。

 ショッピングモールなどに入る時にHESコードの確認が必要になりました。

 HESコードとはトルコの電話番号とIDカードを結び付けたコードです。取得にはトルコの電話番号が必要になります。

 HESコードの取得方法については以前の記事を参考にしてください。

2020年10月トルコに入国HESコードとは?取得方法解説

 HESコードを取得するとQR形式のものが発行されます。これをショッピングモールなどに入店する際に提示します。

SMSのリンクから開いたQRコードのページ
【画面】SMSのリンクから開いたQRコードのページ

 ショッピングモールの入り口の係の人にこのQRコードを読み込んでもらうとショッピングモールに入店できます。

ショッピングモール入り口でHESコードを読み込む係の人
【写真】ショッピングモール入り口でHESコードを読み込む係の人

公共交通機関も運行されている

 移動に関してはバス、トラムや地下鉄は通常の頻度より大分少ないですが、運行されているようです。

公共交通機関も頻度を落として運行されている
【写真】公共交通機関も頻度を落として運行されている

 新しい規制も旅行者は例外的に取り扱ってくれているので宿に引きこもることなく散歩程度はできるのが嬉しいところです。

 今回は以上です。

<関連リンク>
2020年11月新型コロナウィルス、トルコ規制の様子
2020年10月トルコに入国HESコードとは?取得方法解説
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